見出し画像

U Tunes Track 07:ヨーウィ

なんとなく世界各地を大陸ごとに渡ってきたつもりでいたものの、1つ抜け漏れがあることが判明。はい、そうです、今回はオセアニア編です。関係者の皆様(?)、失礼いたしました。

大航海時代、楽園と称された自然豊かなこの大陸。周辺の島国を含めると陸海空それぞれの場所でUMAの目撃情報があるのも、地理的な背景から独自の生物進化を遂げたこの土地ならでは。
その中から、今回は山や森林に生息すると言われる「ヨーウィ」をピックアップ。

ヨーウィー

ヨーウィー (1)

オーストラリアで語られる未確認生物。フーウィー、ウォーウィーとも呼ばれる。もともとはアボリジニの伝承に登場する架空の生物を指す語であったが、現代においては、オーストラリアの荒野に潜む未知の獣人の一般的な呼称として用いられることが多い。
体長は1.5m~3mまであり、全身茶色に近い体毛で覆われている、直立二足歩行をする獣人。オーストラリアの食玩『ヤウイ』はこの生物(未知の獣人をキャラクター化)を元にしている。


Hiatus Kaiyote

画像2

写真:Wikipedia

上のイラストは可愛いけれど、未知の獣人たるヨーウィと相対するのは、オーストラリア・メルボルンで結成されたニュー・ソウル・バンドの「Hiatus Kaiyote」(ハイエイタス・カイヨーテ)。
グラミー賞にもノミネートされ、海外の大型フェス並びにフジロックにも出演経験のある彼らのことはご存知の方も多いかもしれない。

ニュー・ソウル・バンドという位置づけにあるものの、ソウル、ジャズ、ヒップホップ、ワールドミュージックなど、多様な音楽がミックスされたグルーヴに、紅一点の女性Vocalの声、歌唱が混ざり合い、魅力的な音楽を奏でる。変則的なリズムの中でも全体が調和しており、JAMをしているかのような予測できない展開ながらも、なんとも言えない気持ちよさ、浮遊感が感じられる。
これから夏にかけて、お酒を片手にまったりしながら聴いてもらいたい一曲。


世界は音楽だ - オーストラリア編

突然ですが、タモリ氏の名前が冠に付いた某番組にあやかって、前半はオーストラリア出身・関連するアーティストを年代ごとにクイズ形式でご紹介。
後半は、個人的に好きなオーストラリアのアーティストを、ちょろっと紹介という2段構成です。

Q1:1970年代
イギリス人のギブ三兄弟を中心に構成された、ハーモニーが美しい男性ボーカルグループ。オーストラリアで活動開始後、アメリカを拠点に移し、映画音楽に使用され大ヒットしたアーティスト。
・Melody Fair (「小さな恋のメロディ」主題歌)
・Stayin' Alive / Night Fever / How Deep Is Your Love(「サタデーナイトフィーバー」挿入歌)


A1:Bee Gees

*Stayin' AliveのMV、なんか笑えてくるのは私だけ?


Q2:1980年代
ヤング兄弟を中心に結成された、世界的に有名なハードロックバンド。名盤「地獄のハイウェイ」で世界的に人気となり、1980年にリリースした「Back in Black」は全世界で推定5,000万枚を売り上げ、オリジナル・アルバムのセールスとしてはマイケル・ジャクソンのアルバム『スリラー』に次ぐ記録と言われている。曲やバンド名を知らなくても、ギターリフはみんなどこかで聴いたことあるはず。ちなみに、バンド名が入ったTシャツもよく見かける。(筆者も持っている)


A2:AC/DC


Q3:1990年代
ヴォーカルとギター・キーボード・プログラミング担当の二人によるグループ。「I Want You」や「I Knew I Loved You」などヒット曲を出したもののアルバム2枚で解散。しっとりとしたミディアムテンポのバラードが今聴いてもいいですな。「I Want You」はアニメ「ジョジョの奇妙な冒険~ダイヤモンドは砕けない~」のED曲にも使われた。
そういえば、ジョジョのED曲は、Yes、The Bangles、Pat Metheny Groupなど、かなり渋めの選曲なのが面白い。


A3:Savage Garden 


Q4:2000年代
2003年デビューの3ピースロックバンド。同年リリースのアルバム「Get Born』は全世界で400万枚というセールスを達成し一躍世界的ロックバンドに。ガレージロックバンドとして荒々しくも骨太のサウンドがカッコイイ。
彼らの代表曲「Are You Gonna Be My Girl」は ipod (懐かしい。。)のCMソングにも使われたので、耳にした人も多いはず。


A4:JET


Q5:2010年代
素顔を明かさない世界的ポップスター、MV総再生回数70億回以上、圧倒的な歌唱力と声が特徴的な女性アーティスト。
個人的には、彼女がヴォーカル参加していたZero 7(2000年前後よりイギリスで活動していたジャズ・クロスオーバー系のユニット)が好きで、若き日の彼女が歌っていたことを最近になって知りました。


A5:Sia


個人的なお気に入り - オセアニア編

ここからの後半は、最近のフェイバリットをさらっとご紹介。

Tash Sultana / JUNGLE

オーストラリアの新ギター神、ジミヘンの再来、超絶ギター女子、20種類以上の楽器を操るひとりバンド。彼女の才能を表現する言葉は枚挙に暇がない。ループペダルを駆使して音数だけなく、音楽表現を深めていく彼女のプレイ、そしてエモーショナルな歌声は必見。


SURPRISE CHEF  / ALL NEWS IS GOOD NEWS

メルボルン出身のジャズ・ファンクインストバンド。音数が多くないからこそ、レトロ・ビンテージな音の波が振動しながら耳の中に響きわたる。張り詰めた緊張感が堪らない。最初聴いたときは70年代のレアグルーヴ音源かと思ってしまった。


BENEE / Supalonely feat. Gus Dapperton

最後は、ニュージーランドのシンガーソングライター、Stella Rose BennettのソロプロジェクトであるBENEE。歌詞は超マイナス思考の失恋ソングなのに、曲は超ハッピーなのが最高。インディポップらしいキャッチーさと爽やかさが気持ちいい。昨年Stay Home期間に良く聞いたけど、閉塞感を吹き飛ばすような気持ちしてくれた一曲。


最後に

今回は触れていないが、オーストラリアにはAir Supply、Kylie Minogue、Olivia Newton-John、Natalie Imbruglia、The Vinesなど、まだまだ世界的に有名なアーティストは数多くいる。
アメリカのアーティストだと思ってたという人もいるだろうが、そもそも音楽を聴くときに、国で選別する人はいないように、良い音楽は言葉や文化が異なっても人の心の琴線に触れるんだと思う。
これからも、新旧の音楽を聴かず嫌いせずに、雑食スタイルでいきたい。
(ちなみに、YoutubeやSpotifyのおススメ機能、いいとこ突きすぎててヤバいです。AIってすごいっすね)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?