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【パレット上の戦火】 第21話

巨大生物兵器紹介
「中破蕪羅《チュパカブラ》」
【CHUPACABRA】


■兵器名:中破蕪羅 《チュパカブラ》

■誕生理由:
ヴァーリアントは、南米各地にチュパカブラの生息を確認していた。生物の血を吸い尽くしてしまうという、その非常に攻撃的な特性を生かし、巨大生物兵器として利用することにした。また、高い繁殖機能を持っていることも兵器利用された要因の一つである。

■兵器内容:
霊長類と爬虫類がミックスされたようなビジュアルで、2足歩行。巨体の割に俊敏な動きができる。単為生殖で、体内から生み出された小型の分身を、口から大量に吐き出せるよう改造されている。その小型のサイズは2m程度で、最大5mものジャンプ力を有している。本体はメカニカルな装甲で武装しているが、小型は生まれたままの姿なので、非武装。

■身体的特徴:
艶のある血色の目と、遠方の小さな音まで聞き逃さない4つの耳の穴が特徴。吸血のための牙は、噛みついた際に皮膚に取り付いて離さないために、細かいものが、びっしりと2列になって生えていて、頭頂部から尻にかけては背骨が突き出している。また小型は背中や腕の外側が、濡れたような質感の毛に覆われている。これは、大型の体内から出てきたためである。

■攻撃方法:
大型の本体は特に特殊な攻撃方法は無く、両手両足のするどい爪と、びっしりと生えた牙で破壊の限りを尽くす。口から吐き出された小型は、吸血能力を持っていて、人間や動物が出血死してしまうほど、血を吸い尽くす。協調性は無く、テレパシーの届く範囲では言うことを聞くが、本体から遠く離れると、本能の赴くまま勝手に人間や生物を襲い始める。本体の傍にいる個体は、本体からのテレパシー指示で編隊を組み、攻撃対象に挑むような動きをすることも可能。本体は、小型を生成すると体力を消耗するので、無限に出せる訳ではない。大型は奥の手として、自爆機能を有する。

■弱点:
喉元の奥深くに、赤い「コア」があり、それを破壊しないと完全に倒すことはできない。大型が死亡すると、小型も全て息絶える。基本的には、巨大生物兵器全てにコアがあり、堅い外皮や、装甲で守られている。

■利用されたUMA:「チュパカブラ」
カリブ海北東に位置するプエルトリコで目撃され、チリやメキシコ、アルゼンチンなどの南米各地、さらにはアメリカにまでその目撃例がある。このUMAによって家畜の血が吸われたという報告が相次ぎ、スペイン語で「吸う」という意味の「チュパ」と、「ヤギ」という意味の「カブラ」から、「チュパカブラ(ヤギの血を吸う者)」と呼ばれるようになった。しかし、その被害は家畜に留まらず、人間も襲われている。これは現地でニュースとして扱われており、日本でも一部報道された。
「チュパカブラによるものではないか」という推測を含めれば、被害件数は1,000件を軽く超えるという話もある。体長は、約1m~1.8m、特徴は全身が毛に覆われ、赤い大きな目をしており、牙が生えていて、背中にトゲ状のものがあり、驚異的なジャンプ力を持つ。ヤギをはじめとする家畜や人間を襲い、その血液を吸う。血を吸われたものの首周辺には、2箇所から4箇所の穴が開いている。一説には細長い舌で穴を開けて、血を吸い出したというものもあるが、牙によるものとも考えられる。


文:UMA CREW PROJECT
イラスト:蔦峰トモリ




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