気になるあの子

こんにちは。ゆりりうすです。
いやー、本来なら「ヤンキー考④~女子編~」を書かなければいけないんですけど、本日はこちらの都合により、それは次回にガッツリ書きます。
今日は短めです。
3月10日と11日は、私達日本人は忘れてはいけない日でしたね。
10日、79年前に東京大空襲がありました。ゆりりうすはそのことは知っていたけど、20代で図書館に勤めていた頃、棚の整理をしていて、丁度東京大空襲の本を開いておりました。
そして、まだ利用者が入る時間ではなかったのですけど、泣いてしまいました。みんなが沢山橋の上でも、下でも亡くなった、その橋の名前が「言問橋」という、とても美しい名前の橋であんな悲劇があったのだと。
苦しくなったのを覚えています。
11日、13年前に東日本大震災がありました。まだ何も解決していません。
お正月に起きた、能登半島地震の津波の映像を見たとき、13年前を思い出しました。
誰も何も責任を取らない国、日本。
偉い人達は、堂々と私達に何かあったら、まず自助でと言います。おかしいです。まず国からだと思いませんか?
偉い人達がチャラチャラしていて、ちっとも反省どころか、知らん顔をしているのが、ゆりりうすはとても悔しいです。
あー、少し暗い話になってしまいました。でも、辛いなあ。
なので、今日は少し暖かくなるお話をします。
「気になるあの子」のお話です。
うちの娘と、いつもの曜日と違う日に塾に行きました。帰りにバスに乗って帰るんですけど、ミニバスは座席数が少ないんですね。
でも、一番後ろは一列で4人座れます。バスに乗って、後ろを見ると1つ空いています。
「あっ、座れるかな?」
と思ったら、そこに荷物が置いてあり、隣に「あの子」がいました。
実は彼女に会うのは2回目。前に1人でバスに乗った時に、やっぱり彼女の隣に荷物が置いてあったので、ゆりりうすは
「ここ、空いている?」
と聞いたら、彼女は
「いいえ、ダメです。空いていません」と言うので、「?」、「だって、荷物を膝の上乗せたら1つ席が空くんじゃない?」
と聞いたんです。でも彼女は
「ダメです。ここはどうしても、こうしていないといけないんです!」
と言って、譲りませんでした。
彼女を良く見ると、ダウン症の女の子のようです。
分かりました。こういう子にはルーティーンが複数あって、それを崩すと本人がパニックを起こすほど大変になる、と本で読んだことがあります。
ゆりりうすも、高校の頃精神がかなり病んでいた時に、学校に行くまでに20個くらいのルーティーンを設け、1つでもクリアー出来ないと学校へ行けない、困ったことになっていました。
思い出しました。なので、彼女もその「ルーティーン」を崩すわけにはいかないんですね。OK。
「分かった。」とその時言いました。
彼女はホッとしているようでした。
その「あの子」が娘との帰りのバスに座っていたのです。
私はすぐに「あっ。」と思い出し、元の位置に戻りました。
しかし、不思議なのは、他の人は誰も彼女の隣の席について、何も言わないのです。
私達は、その日たまたま別の曜日にバスに乗りました。もしかして、他の人は、いつも彼女がそのバスに乗るのを知っていて、何度も私のようなやり取りの末、彼女の隣の席は、あれで良いと納得しているのかも知れませんね。
彼女にとって、あの時間のバスは大切なんだと思いました。
こういうのを見ると、日本人も1人1人は、親切な人が多く、気遣いも出来る人が多いんですよね。と、優しい気持ちになりました。
なので、集団だったり、匿名だったりすると何故暴走するのか、よく分かりません。
特異な民族と言わざるを得ません。
たぶん大昔からそういう傾向にあるんだろうな、と推測して家路についたゆりりうすでした。
あれ、ちゃんと暖かい話になったかな?

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