見出し画像

『きのこのなぐさめ』訳者さんによる紹介文ほか、きのこ本について

『きのこのなぐさめ』の訳者さんがnote書いてらっしゃるのに気がついた。原文の光の表現に着目して紹介文を書かれている。まさにそのようにして読ませていただいた。ありがとうございます。

下記の方も、同書について読書レビューを書かれている。きのこ本(!)に造詣も深く素敵。

上記レビューから次の書評にリンクが貼られている。

下記で引用されている箇所など、とても好みだ。

以下の文章がこの本の中で一番気に入っている。私が信じている文学の、小説の言葉というものについて鋭く指摘しているように思ったからだ。

> だって、言葉と事物がつくり出すのは、象徴的な空間だ。まるでキノコと白樺みたいに。事物の上に、言葉が生えて、そのときようやく、意味を持つ。風景のなかで成長して、口に出して使われる準備が整う。そのときようやく熟れたリンゴみたいに、言葉を楽しむことができるのだ。においを嗅ぎ、ちょっと味を見て、表面をなめてみる。それから音を立てて半分に割り、はにかんだ、みずみずしい中身を調べる。そこまで向かって成長しながら、べつの意味で使われることだって、できるから。そうでなければ、言葉なんていっさい死んでしまう。

言葉をなめて齧る夜―オルガ・トカルチュク『昼の家、夜の家』

思えば自分も小さい頃、『きのこの図鑑』と『有毒生物図鑑』(もちろんキノコが出てくる)を、文字通りすり切れるまで読むくらい好きだった。

毒キノコと言われれば、ベニテングダケ、タマゴテングタケ、ドクツルタケ、シャグマアミガサタケあたりまでは名前が出てくる。

自分も、きのこ本を少し開拓してみよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?