軽くなって次の時代へ

ステイホーム。訳あって2年半くらい前に、元の生活から一度離れてみた。

世の中の人より少し早めに、しかも自主的にステイホームしていた。

そうしたら、次から次へと予想もしなかったことが、たくさん起きた。

ある日、今まで自分の一部だとすら思っていた一つの「こだわり」が、ほぼ自然に(当然葛藤はあったけれど、それまでの私なら何年も引きずりそうなところが、数日くらいで)、ぽろっと剥がれ落ちた。

こだわりと言えば、聞こえはいいが、これは完全に執着だった。

それから、みるみるうちに、他のこだわり/執着もどんどん消えていった。

こだわりが強いというのは、いい方向に働けば、たとえばセンスが良いとなるかもしれない。

でも悪いこともたくさんあって、

たとえば小さなことでは、ニンニクは国産しか使わないというこだわり。国産ニンニクがなかなか手に入らなくなったら、パンチの効いたものが食べたいのに食べられないとか。

小さなものから、人生を左右するような大きなものまでたくさんあったこだわり/執着。

それがいつの間にか消えて、自分がすごく軽くなった気がする。なんなら浮いてしまいそうなくらい。

こだわりって、すごく重かったんだな。

人は最後、骨だけになるけれど、本当の重さなんてあれぐらいなのかもしれない。

こんな貴重な時間を与えられたこと。感謝しかない。

新しい時代を迎える準備がようやくできたかな。ソワソワする私。