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朝起きると大抵何かしら覚えていることが多い。

小さい頃は繰り返し同じような怖い思いをする夢をみていた。

夜中に叫んだりしていたらしい。

この何年か、よくみるようになったのは祖父母の家の裏庭の夢。祖母が亡くなる前後からだと思う。今年になって祖父が亡くなってからも何度かみた。

その時々で、様子が違い、広大な野原みたいになっていたり、渦を巻いたようなアリスの世界に出てくるような白樺の木が生えていたり、緑のツル植物と藤の花のトンネルのようなものが出てきたり、様々。

分かっているのはそこが祖父母の家の奥に広がっている空間ということだけ。


さて、ここ二日続けて、昔お付き合いしていた人の夢をみた。

こんなことは思い出す限りこれまでなかったことで、果たしてこれが何を意味するのか考えている。

何年も一緒にいたのだけれど、最後唐突に別れを切り出され、その理由が、前に付き合っていた人を忘れられないから、というものだった。

号泣しながら一生懸命それを伝えようとする姿に、私は泣きたい気持ちもどこかにいってしまい、ただ呆然としていた。

理由が理由なだけにかなりショックではあったけれど、それ以上に相手の相当な葛藤があったと思うと、私たちが一緒に過ごした数年間を形容する言葉は今でも見つからない。

でも最初の出会いの瞬間は鮮明に思い出せるし、初デートもよく覚えていて、そんな始まりから、正直にそれを言ってくれたという終わりまで、感謝している。

それでも10年も経った今、こんな夢をみるということは、何か癒されない傷が心の奥にあったということなのだろうか。

なんだか書いていたら涙がこぼれてきた。

あの時の経験がなければ私はここにいない。

心の奥底にあったかもしれない傷が表層に出てきたということであれば、改めて感謝の気持ちを確認し、これをもって昇華させたい。




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