見出し画像

キャンプファイヤー

ぱちぱちぱち。

薪木から心地よい音が発せられる。

一度は真黒になった炭が白くなってきた。

黒から白へ。絵具では決して再現できない色の変化。

そこから力強い光とやわらかい光がまるで呼吸をするように交互に放たれる。

その音と光に包まれてつい考え事にふけってしまう。

自然のもつ音、光、色は体の奥深くまで届けられる。

耳、目、五感全てを伝って体の中に広がっていく。

録音しても写真を撮っても、決して同じものは再現できない。


時間が経つのも忘れていた。

夜10時、日の入りを過ぎてもまだ明るい。

鳥たちが朝であるかのように鳴いている。

牛たちは長い一日を終えて、草むらに体を横たえはじめた。まだ草を食んでいるのもいるけれど。

夜中にヒョウが降りそうなので今日はここで退散することにする。



愛の循環に大切に使わせて頂きます💞いつもどうもありがとうございます!