見出し画像

春の花。

春眠暁を覚えず

「春暁」孟浩然

お久しぶりです。今回は、春の花と紙幣の話です。


花落つること 知る多少ぞ

友人との会話にて春暁の冒頭を引用したら、ふと続きが気になりました。

春眠 暁を覚えず
処処 啼鳥を聞く
夜来 風雨の聲
花落つること 知る多少ぞ

「春暁」孟浩然

”花”は、漢詩では桃や牡丹を指すことが多いようです。
(牡丹はもともと、中国から薬草として入ってきたんでしたね……)

日本では、”落つる”春の”花”といえば梅・桃・桜あたりですかね?
あとは菜の花とか?
(いや、日本で”落ちる”のは牡丹だけか……???)

春の花と聞いてミツマタを思い浮かべた人はどれほどいますか?
(今回の本題)


ミツマタ(三椏)

あるいは、三又とも書くようです。見に行ってきました。

ミツマタ。木の枝が必ず3つに分かれています。
フラクタルだ!!!再帰的だ!!!(理系的興奮)

友人に連れて行ってもらうまで、
そもそもミツマタの存在を知りませんでした……。
あ、ここからは自慢です。きれいだなぁ。

低木。見渡す限りの黄色。
木々の香りの中に、花の香りが広がる。
ミツマタの横顔や後ろ姿は、真っ白。
全く印象が変わる。

ところで、

ミツマタは紙幣の原料なんだそうです

日本のお札の用紙は、みつまた、アバカ(マニラ麻)などを原料としています。みつまたは、古くから和紙の原料として使われており、明治12(1879)年に初めてお札用紙の原料として採用されてから、現在まで伝統が受け継がれています。

国立印刷所 -お札の特長
https://www.npb.go.jp/ja/intro/tokutyou/index.html

ミツマタの花言葉は「強靭」。なるほど。。。
日本原産の花ではないものの、和紙として、紙幣として、
日本に古くから関わりの深い花と言えるのでしょう。


山奥に咲く花が、こんなにも身近だったとは。
紙幣となる花が、こんなにも綺麗な花を咲かせるとは。

これまでの人生、ミツマタが花落ちる様など多少なりとも知らなかった。


あとがき1
4K画像、圧縮されてガビガビになってる???

あとがき2
継続的にnote書きたいから適度に手を抜こうと思っていたのに、
しっかり調べてしまった。
調べ始めると面白いし、書き始めると楽しいね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?