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第27.6夜 禍話リライトの話2

 何本か禍話リライトを上げさせていただいている。この一本前にリライトの話を書いたが、今回もリライトしようとして少しだけ奇妙な事が起こった。

 この記事を読む人の中に知らない人はいないと思うが、念のため。

 毎週土曜の夜11時から怖い話をメインに配信されている「禍話」というツイキャスがある。少し珍しいのは、話された内容を青空怪談、つまり権利フリーにされていることだ。このnoteでも多くの人がリライトや漫画、イラストの形で上げられている。

 さて、禍話の語り手のかぁなっきさんは、聞き手の怪談とともに、悪夢や不思議な夢についても集められているし、しばしばツイキャス上で読み上げられたりもする。

 禍話は土曜の深夜にやっていることもあって、聞き終えてから眠ることも多い。人によっては、睡眠用に流しながら寝る強者もいるというが、なかなか空恐ろしくてまねできない。

 とにもかくにも2022年2月12日(日付的には13日になっていたが)、聞き終えてから布団に入った後、どれをリライトするか迷いながら、すぐに寝入ってしまった。ここから先は、(おそらく)夢の話だ。

【禍話リライトの話2】

 耳元で声が聞こえる。怪談かどうかはわからないが、確かに不思議な話だ。内容は、ついさっきまで聞いていた禍話の数々。

 不思議なのは、声に合わせて目の前にその状況が展開されていくことだ。臨場感に満ちていてVRの中にいるようだ。

 迫る怪異に目が覚めた。寒いこの時期に少し汗ばんでいる。枕元の時計は3:45を指していた。

 普通なら、ここで眠って終わりなのだが、再度ノンレム睡眠に入り、続きを見ていた。そこで語られる話は、確かに先ほど聞いていたと思っていた話・・・・・・・・・・・・だ。だから、今となってはそれが本当に昨晩のラインナップなのか確かめるすべはない。映画よりも臨場感に満ちた夢は、それからしばらく続き、気が付くと朝が訪れていた。

 何かの警告なのか。あるいは、リライトをしたいと思って寝たが故なのか。夢は、記憶の整理のために脳が行う情報処理なので、そういうものを見ても確かに不思議ではないかもしれない。

 しかし、これまで臨場感のある3D映画のようなものは見たことがない。単なる偶然なのか。

 今期の大河で、大泉洋演ずる源頼朝の枕元に後白河法皇が立つ。そのことが、源氏の挙兵の理由の一つになったという表現があった。平安時代は、夢の地位は今よりもっと重かったということだろう。

 夢で見たエピソードが何であったかは、ここでは記さないでおく。来週、リライトで上げる(予定)のもの以外のどれかの話だ。

 これだから、禍話は面白い。

                         〈了〉

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