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私は猫の僕(しもべ)(2024年9月6日(金)の300字小説)

 午前中から疲れている。
 若い頃は、だいたい寝たら回復していた。だがどうだろう。40を過ぎたら、寝ても回復しなくなってきた。RPGの宿屋で一泊したら全回復、ということはなくなった。
 それでも、仕事に行く支度をして出掛ける自分は偉いなと思う。
 今日も恙無く何事もトラブルなく、無事に帰って来れますように。玄関でそんなことを思うのが日課になっている。
 飼い猫のモナミが、「にゃー」と言った。
「なるべく早く帰ってくるからね」
 モナミのために全自動餌やり機などを用意している。自分は猫様のために労働させていただいている。なんと尊いのだ。
 そんなことでも思っていなかったら、やっていられない。
おしまい

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