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satomigoro
その体勢で寝て大丈夫?(2024年5月14日(火)の300字小説)
仕事から帰ってくると、妻が寝ていた。ソファに深く座っていて寝ていた。
僕はそっと居間を通り、洗面所で手を洗い、寝室で着替えた。
そうしていると、妻が起きたらしい。
「あ、おかえり。お疲れ様~」
「君こそお疲れ。もっと寝ててもいいよ?」
「ありがとう、大丈夫。今ご飯あっためるね」
僕が食卓に着くと、味噌汁を盛ってくれたので、米を注いだ。おかずはコロッケだった。
「最近眠そうだね。春だから?」
「だと思ったんだけどね、私、妊娠しているみたい」
「まじ?」
「まじ」
「やったね。これから大変だけど、一緒に頑張るよ」
「ありがとう」
「でも、あの姿勢で寝ちゃダメ!」
僕は思わず強く言ってしまった。
おしまい
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