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2024年2月27日(火)の300字小説
先月から婦人科にかかっているのだが、不思議なことがある。
患者にお爺さんがいるのだ。
他は女性ばかり(年齢は様々)の待合室で、一人だけすごく浮いている。
私はお爺さんに勇気を出して訊いてみた。
「おじ様は何故ここにいらっしゃるのですか?」
おじ様、という言い方に気をよくしたみたいで、答えてくれた。
「ここの医院長先生とは、昔から懇意で、家が近いから持病の薬を出してもらっているんだよ」
まあ、医師もどの病気も診られるのだから、別にいいのだろう。
だが、私は思う。
わざわざ婦人科に来るなよ、と。
おしまい
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