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オンライン会議の印象管理【リモートワークのTips後編】

ZOOM研修を数日間連続でやったらかつてなく首肩が痛くなって、人と人との協業は基本フェイストゥフェイスのほうが圧倒的にラクだと思ったことからのTips投稿、第二弾です。第一弾は ①「同じ姿勢でデバイスを見続けるのは身体に悪い」として、昨日書きました。

今日は ②「視覚・聴覚以外の人間の感覚は侮れない」について書きます。

印象管理の有名な話では「メラビアンの法則」があります。人がメッセージを受け取る時、言語情報(内容)が7%、聴覚情報(話し方等)が38%、視覚情報(見た目・ボディランゲージ等)が55%の割合で印象に残るので、各要素を矛盾なく整えることが大事だという。

だけど、相互接触を避けて画面越しでしか人に会わない春を過ごして、みんな気づいたんじゃないかな。その捉え方偏ってるかも?従来、自分は人の話を聞くとき、他の手掛かりにも大いに頼っていたなって。

オンライン会議の場合、液晶画面を通した受け手のセンサーは視覚と聴覚に限定されます。そこで上記メラビアンの要素は3つとも網羅されているのに、相手の真意がぐっとつかみにくく、コミュニケーションのハードルは高くなります。

個別に調整要素を辿っていくと…まず、オンラインでは大いに「視覚」に頼らざるを得ないわけですが、逆に言えば画面に映るビジュアルのことだけを考えればいい。あなたの服から洗濯物の生乾き臭がしようが!朝から餃子を食べていようが!誰にも気づかれません。

服装の細かいテクスチャなんて伝わりゃしないので、質のいいスーツ着ることよりも、上半身の彩度・明度・色相のコントロールが重要になります。ペラペラでもシワになりやすくてもいいから顔色が明るく映える白を着る。逆光にならず、背景がすっきりした場所にカメラを構える。

髪も、丁寧に毛先を巻いてもニュアンスは伝わりにくいので、しっかり表情が見えるようにまとめあげてしまうほうが、好印象を与えます。

私はこれらを誰かに教わったわけじゃないけど、そのへんは経験ベースで意識してました。例えばGoogleの最終面接はスイス人の大ボス(になる人)とビデオ会議でということが分かっていたので、普段は絶対やらないオールバックの髪型にして、明るい色の服で臨みました。そこまでしろって話ではないけど、オンライン面接などの勝負どころでは考える価値ありです。

また「聴覚」という点では、よほど喉が枯れてるとかでなければ、声のトーンを気にするよりも、テクニカルコントロールのほうが大事です。背景音がうるさくない静かな環境を選び、正しく設定されたマイクから程よい距離をとって話すことや、素早くミュートのオンオフを切り替えること。

慣れない人がやりがちなのが、音が聞き取りにくかったりするとパソコンにグイグイ顔を近づけるの。あれは見る側に「おお~!」と感じさせる動きな割に、音の拾いやすさと無関係なことが多いです。姿勢も悪くなるし。だいたい環境選びかデバイス設定の問題なので、事前準備で対処できます。

以上のように、ことリモート会議となると印象管理の要点が違ってくるのですが、それはすなわち、普段私たちは通説で言われている以上に、五感プラスアルファの総力戦で向かい合っているということなんですよね。

なんだかこの人元気のない匂いがするな。理由はわからないけど嬉しそうだな。言ってることと違うことを考えてるっぽいな。…そういった、絶妙なテクスチャ、ニュアンス、トーン。呼気に含まれるウイルスとか氣のようなものも含め、こまやかな手掛かりが得られなくなるので、オンラインで相手を知ろうとすることは対面以上に難しくて、疲れます。

認知に影響するそのウェイトは「人は見た目が9割」という書籍のタイトルに真っ向から異を唱えることになりますが、個人的には3割くらいはある気がします。(個人の感覚です)

この時期、ヒプノセラピーをオンラインでというお問い合わせもいただいているのですが、対面で出来るようになるまで、しばらくお待ちください。出来る人もいるのだろうとは思いますが、私の場合は、自信ないです。

そんなこんなで、決して「ラク」なばかりではないけれど、それを補って余りある便利さもあるのがオンライン会議。視覚聴覚に絞られたオンラインの場での印象管理のポイントをまとめると、

☑ 静かで逆光にならない場所を選び、マイクテストを済ませておく

☑ 明るい色のインナー着用し、前髪を上げて表情を見せる

☑ 気が散る視覚情報を与えない

あと、カラダにとって大事な水分補給も忘れないでね。訪問先と違って、誰もお茶を出してくれないので自分であらかじめ用意しましょう。私はリモート会議の前には好きなハーブティーをたっぷりポットに入れて臨みます。人体は、健康のために水分摂取をちょいちょいする必要があるんだよ。

ではでは。どなたさまも、ヘルシーなライフ・キャリアを。



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