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駐妻ハイエラルキーの衰退に関する仮説

外国暮らしには「駐妻ハイエラルキー」という都市伝説があります。

言い伝えによると、ご当地駐在員の中でも金融>商社>その他事業会社、してその中でさらに、役員>部長>課長とかいう役職序列により細分化されている冠位十二階も真っ青な序列が、その働く当事者ではなく、大使夫人を頂点とする日本人奥さま社会でのなかで固定されているという!

外資系で仕事してた時に「それに馴染めず駐妻辞めて日本に帰国し、自分仕事に復帰した」とか「それが嫌だから、日本人の少ないエリアに住むことにした」とかいう経験者から話をきくこともあったので、

私ね、こちらにきたら、そういういやらしいマウンティングとのエンカウンターを、ちょっとだけ楽しみにしていたんです。

大会社の役員のお妻様から「あら、こちらにいらしたばっかり?旦那さまは日本人ざんすの?んまあ、無収入ですって…あら、あなた(かわいそうに)働かなきゃいけないの?どんなお仕事?えっ?外資あがりの自営業?んまあっ!!!」って白目を剥かれるかな。とかって。

わりと虎視眈々と待っていたのです、が!残念ながら?嬉しいことに?こちらに来てから一度もそういう人に会っていないのです。

仮説その1 エリア

ひとつには、子供の英語力を鍛えることに主眼を置いて日本人の少ないエリアに住んでいるからというのはあるかもしれません。同じ種類ばっかりでつるんでいて、自分に自信がなかったら、旦那の札で比べっこしたくなるのかもしれません。

だけど、やっぱり「駐妻ハイエラルキー」は、昭和の遺物なんじゃないかなと思います。

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40代半ばで夫婦はじめての海外暮らし。旦那は一年の私費留学を終え、現地で仕事開始。7歳と4歳で渡英した子供二人はバイリンガルになれるかな?表では書けないニッチな話や個人的な考えも盛り込みつつ、ワンコインで月に20本前後をお届けします。購読中はマガジン内の過去記事(200本以上)もすべて読み放題です。

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