不動産契約には要注意

ロンドンの不動産賃貸事情は過酷です。いつも借りたい人の数が貸したい人の数を上回っているので、常に売り手市場。いい物件が市場に出ると1日でなくなることも珍しくないとか。

私たちが入国したのは今から半年前(2022年の12月)、ロンドンで感染が拡大し、ふたたび厳しいロックダウンをするかしないかの瀬戸際で街に緊張感がありました。しかも、クリスマス休暇で皆が動きを止める寸前。

1日も早くホテル暮らしを抜けたかったから、事前にネットで下調べをした上で条件を決めて、1日で数件見て回った中から即日決めたのですが、実際はネットで見て空いていたのはイマイチで、条件をヒアリングしたエージェントが新らしく提案してくれた物件が良くて決めました。

同時申し込みで勝ったのはラッキー

その日のうちに頭金を払い込んで仮契約書にサインして、週末を含む5日後には入居という超特急転居。希望の物件に同時に申し込みをした人がいたのですが「日本人で子供が2人いる家族」という我々のプロフィールが、ランド・レディー(大家さん)の希望にあっていて選んでもらえたのはラッキーでした。後になって何件も競り負け続けてなかなか決まらず心が折れそうになったという話もよくあると聞いたので、一発OKはラッキーだったよね。

デポジット+半年前払いに冷や汗

入国したての移民は、だいたい入居時にデポジット+半年前払いという条件を飲まされるのが通例です。それが結構難易度高いのです。限度額まで持ち込んだキャッシュは一切使えず、現地の口座もカードもないのに日本の口座からの海外送金には上限があるため、一発ではとても支払いができない。数百万円の大金を、ぎゅうちゃんと私とそれぞれの日本の複数のカードを総動員してなんとか払い切りました。

オンラインで Let Alliance(契約書)にサイン

そして、短期決戦の契約書に、それぞれがサインしなければならないのも大変でした。週末を跨いでオンラインPDFの契約書を読み込み、デジタル・サイン。このときホテルのWifiが繋がりにくくて、サインを終えるために何度も繋ぎ直し、めちゃくちゃ焦ったことを記憶しています。

その時の話は以下noteにも書きました。

実際住み始めて、とても気に入っている

で、なんとか手続きを終えて入居してしまうと、思った以上に住みやすい治安の良い場所で、セキュリティもばっちり、ポーターも隣人も良い感じの方ばかり。

鍵の受け渡しで顔合わせをしたランドレディーもとても良い印象で、その後の電源系統のトラブルの際にもすぐに技術者を派遣して即日解決してくれて(イギリスではなかなか珍しいことです)いろいろとアタリ物件だったなーと胸を撫で下ろしていました。

半年目のトラブル

ところが!

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40代半ばで夫婦はじめての海外暮らし。旦那は一年の私費留学を終え、現地で仕事開始。7歳と4歳で渡英した子供二人はバイリンガルになれるかな?表では書けないニッチな話や個人的な考えも盛り込みつつ、ワンコインで月に20本前後をお届けします。購読中はマガジン内の過去記事(200本以上)もすべて読み放題です。

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