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おすすめ「これからの投資の思考法」

本コラムは、書籍のおすすめです。

これからの投資の思考法」(ダイヤモンド社)

投資!?いつもなら全く触れない分野でしょ。なぜ?と思われるかもしれませんが、わざわざ紹介するのは、著者の柴山君が、長年の友達だから。

柴山くんはウェルスナビという全自動資産運用サービスの創業者です。ベンチャーとはいっても既に預かり資産は1,000億円を突破して、今や日本のフィン・テックの第一人者。最近は時々テレビにも出ているようなので、ご存知の方も多いかもしれません。

でも、わたしにとって柴山君は、その規定外の真面目さと優秀さと誠実さは昔から変わらぬ20年来の友達で、節目節目の迷いや勇気をもって踏み出す瞬間なんかを見てきたから、やったね!と肩をたたきたい感じ。

ちなみに、昨日のコラムにBlogを始めた経緯を書きましたが、わたしの記念すべきnoteの第一投はこちら…「豊かさとは、あるいは、楽しむ力」

どうってことのないエピソードですが、実はそのちょっと前、ウェルスナビがまだサービス・インしたかしてないかくらいの頃に、当時はまだ無名だった柴山君が、Fintech関係の記事の書き手として、文章の仕事をしている別の友人を紹介してほしいというので、わたしが引き合わせランチを催したことがあったのです。二人とも大学の同級生なので元々知り合いだったけど、わたしが双方とKeep in touchしていたというわけで。

その時に目の前で提示されたテーマが「豊かさとは」でした。

わたしはそのやりとりを仲介者として見ていて、ふむふむ、これくらいの相場でそんな仕事があるなら、わたしも何か書けそうな気がする。どうかしら。とはいえ、自分を売り込む自信はないから、勝手に書いちゃおう、と思った。それで、noteを始めたのでした。

だから、柴山君は、本人は意図しない間にわたしの背中を押してくれた恩人でもあるのです。

その友達の第一著作とあらば、そしてその内容が素晴らしいと思えば、もう、紹介するしかないっしょ!(なお、友達枠で発売前に献本をもらったけど、レビュー書いてとかは言われてない。)

本書は、よくある「こうしたら儲かります」的な、軽薄なハウツー本ではありません。なぜ、彼がウェルスナビを創業したのか。長期・積立・分散投資とは何か。とっつきにくいそんな話を、財務省とマッキンゼーでの堅実な実務経験、ハーバードとインシアードという世界最高峰でのアカデミックな学び、そして個人的な投資の失敗経験や信念を贅沢に織り込み、分かりやすく解説した一冊になっています。

ウェルスナビのサービス自体も、わたしは信頼してお世話になっています。でも、資産運用というのはあくまでリスクもとっての選択なので、安易に人にお勧めはできないものだと思っています。

けれど、1,500円前後で買えるこの一冊なら。金融リテラシーの入門書として、全力でみんなにおすすめしたい。個人的には、第七章の「お金から自由になったら何がしたいか」が好きです。

本多静六氏の「私の財産告白」も名著ながらいかんせん古いので、今を生きる知恵としては、それよりずっと身近で読みやすく、Tipsも実践的。そしてなにより、柴山君の人柄そのままに誠実な内容だよ。

構造的な少子化が進行している日本において、2040年には高齢化率(65歳以上)が推計36.1%になります。2010年に5,960万人いた就業者は、4,480万人へ25%も減少すると推計されています。(Source: 国立社会保障・人口問題研究所

そんななか、老後のことはなんだかんだいって国が何とかしてくれるだろうという見通しは甘すぎる。いや、なんとなくまずい感じはするけど、考えるのが怖いから未来予想もしないというのが、日本の多くの人の現実かもしれません。でも、身動きが取れなくなってからでは遅いのです。

お金のこと、未来のこと、考えてみる第一歩に。

これからの投資の思考法を、是非読んでみてください。

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