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noteを始めて2年半

このブログをはじめたのは、2016年の3月。今から2年半前、第一子ヨーヨーを産んで職場に復帰して、ちょうど1年たった頃のことです。

その頃から会社を辞めることを考え始めていた私はちょこっと副業もはじめていましたが、元々文章を書くのは好きだったので、書くこと「も」仕事にできるといいなとぼんやりと思っていました。

けど、当時の自分にはその実績は一切ありませんでした。なにしろ、外資系企業のブランチで売上収益を分析し、数字で語ることが私のキャリアのコア・コンピタンスでしたから。

書くことが好き云々の前に、そもそも大きな組織を離れて自分がやっていけるかどうかも、何の自信もなかったのです。

それでも、まずは書き始めてみようと思いました。

そこで、当時まだユーザーも少なく、SEOもいけてなくて、Blog媒体としてはデファクト・スタンダードのアフィリエイト機能をむしろ排除している「note」を選んだのは、そのシンプルなところが気に入ったから。

オンライン広告の業界にいたし、消費財の会社でマーケティング予算を管理していた時期もあるのでそれをうまく利用すればいかに儲かるかという仕組みはよく知っていましたが。Blogを読む人の視野に侵入してペカペカ働きかけるバナー広告は、自分がしたい文章発信の本質に照らすと邪魔でしかない気がして。

それから、当時、大手Blogプラットフォームの利用規約を5つほど比較した中では、コンテンツの著作権が書き手にあると明言していたのはnoteだけでした。そこでもめるような事は一般的にないものなのかもしれませんが、わたしはそこにも、noteの運営の書き手に対するリスペクトを感じました。

小口直販のサポートや投げ銭機能もnoteの個性ですよね。でも、始めたときに、しばらくはお金儲けの事とか考えずに好きなことだけ書いて行こうと決めていたので、そこにはさほど期待はしていませんでした。

それでも、一番最初に思いがけないところで100円のサポートをもらった時は「わあ!」と声が出るくらい嬉しかったです。(ペンネームなので追求はしていませんが、違うかもしれないけれど、過去に面識のあった方ではないかと思っています)。

それからも、時々サポートや有料ノートの購入(基本はすべて無料公開で、今のところ有料設定は完結した「虎穴」マガジンのみですが)をいたけた日は、その日一日とても幸せな気持ちになります。もちろんお金でない❤がつくのも嬉しいです。

そして、本コラムで書かねばならないのは、実際にnoteを媒介した仕事の依頼が続いているということ。

1年目の2017年、ヒプノセラピー(催眠療法)をはじめたということを書くと、そこから初対面でもご依頼をくださる方が現れはじめました。経験も浅いのに信頼してくださる方がいるというのは、Blog発信を続けていたからだと思います。最近はいろいろ考えて実名SNSとの連携を切って、勉強優先で催眠系のコラムは控えているのですが、実践と学びは継続しています。

そして2年目の今年になって、ずっと読んでくださっている方から「書く」お仕事の企業案件をいただきました。対人支援を今後の一つの軸として考えている自分にとって、これ以上に興味深いことはない、人物インタビュー&ライティングの仕事です。

企業様向けには研修やビジネス・コンサルティングの仕事をしてきましたが、実績のない文章の仕事をいただけるとは思っていなかったので、これはとても嬉しいことでした。すごく嬉しいことでした。

フリーになった当初、流行りのクラウド・ソーシング・サービスでアカウントを作ってみたものの、文章系の案件はキュレーションメディア的なのばかりで、どれも桁を読み間違えたかと思うほど安いものばかりでした。うーん、書く仕事がしたいとは言っても自分がしたいこととは違いすぎるなと思って、早々にアカウントを畳んだのです。

DeNAのWELQの事件を経て、あの世界も今は多少よくなってきているのかもしれませんが、本当に質の良いリーズは、その手のプラットフォームには出にくいものなのかもしれません。

わたしが2016年の11月に、Googleの麻薬のような福利厚生から抜けて自由になることに踏み切れたのは、そこから二人の子供を育てながらも仕事を続けてこられたのは、一義的には、実生活における素晴らしい先輩や友人たち、そして信頼してくださるクライアントのみなさまのおかげです。

でも、当初から胸にあった、文章を書くことが仕事になるといいなっていう漠然とした思いが実現しつつあることの一部は、間違いなくnoteで発信し続けてきたことの結果なのです。そして、noteを通してつながっている、これを読んでくれている、全てのみなさまのおかげです。

Blogはじめてよかったです。noteを選んでよかったです。

つくづく、自分に誠実であることでしか人の役に立てないわたしですが、今は、個人でも企業でも、ご縁の一件一件を全力で大切にして、しっかり次につなげていきたいと思っています。

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