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カラオケ、好きですか?

家族4人がお家で過ごす緊急事態生活も3週間たちました。うちは時々、夕食後にカラオケ大会をするようになりました。

ネットで歌詞付きの動画を拾ってテレビに投影し、2,000円くらいのおもちゃのマイクでエコーを付けて歌います。特にあーちゃんがマイクを離さないので「はらぺこあおむし」などが優先ですが、「トトロ」「おしりたんてい」「アナ雪」「パプリカ」あたりなら、大人も一緒に歌います。

マンションなので声を張り上げる歌は向いていませんが、ストレス発散にも健康にもよいかんじなので、お勧めだよ。

でも、わたしがカラオケを楽しめるようになったのは大人になってから。歌番組を見ずに育ったので、高校や大学の時は友達とカラオケボックスに行ってものれませんでした。社会人になってから主に営業スキルとして身に付けたので、レパートリーは自分より一回り上の世代のヒットソングです。

十八番は、松田聖子の「Sweet Memories」とシャーリーンの「I've never been to me」。声だけはナカミに反してかわいい系なのです。楽しく歌えるようになってからは、残業後にカラオケ部活動とかしてたな、懐かしい…

懐かしいついでに、ひとつ思い出を記します。

営業時代、関西のお客さまを担当していて、一人で出張に行ったときのこと。商談後、年配の先生二人組が一緒に美味しいもの食べにいきましょうと誘ってくれて、その後更にカラオケにもお誘いいただきました。

今の時代ポリティカリーにどうかは知りませんが、当時はよくある流れで、私もそういう交流を楽しめる性格だったので、では行きましょうと。カラオケ!カラオケ!とはしゃいでいて、先生たちよほどカラオケ好きなのかなって思っていたら、最初に慣れていない感じで選ばれたのが「I'm not in love」でした。小柄なおっちゃん先生は、小さな声で、恥ずかしそうに歌われました。でも、嬉しそうに、楽しそうに。

私は当時、10㏄を知らなくて、唱和することもできなかったけど、その歌い方の相反する要素の混沌が凄く印象的でした。

他人のカラオケが記憶に残ることってそんなにないですよね。凄く上手くてハマってるとか、泣きながら歌詞中の名を失恋相手の名前に変えて歌うとか?そういうのも数あるうちに忘れちゃうけど、今も、I'm not in love の旋律を耳にすると、あの時のことが思い出されて。ほっこりした気持ちと、ちょびっとの寂しさが胸をかすめます。その後すぐに私は転職してしまって、その先生方とはそれきりだったので。




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