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Cygamesが絶好調だ。

個人的には今日本でこれほどクリエイティブというか、ウケるゲームが作れる会社はアプリメーカーでは圧倒的にNO.1なのではと思っている。それぐらい、開発力と開発姿勢の潔さが群を抜いている。

2年ほど前、Cygamesさんを訪問させていただいたときから感じたこと、インタビューさせてもらって思った強さを書いてみたいと思う。


❶徹底的にこだわれること

Cygamesはゲーム起動時の「パッと見」にすごくこだわる。それゆえすべての作品のデザイン性やビジュアルが群を抜いて高い。

同社の代表作はグランブルーファンタジーが代表的だが、プリンセスコネクト、ドラガリアロスト、シャドウバース、ワールドフリッパーズ、ウマ娘、アイドルマスターも開発を手掛けているが、どれをみても見た目にこだわりまくっている。

正直1つのアニメーション、演出パートだけで、中小企業の1つのタイトルが作れるぐらいのチーム編成があるぐらいだ。


❷開発費に糸目をつけない

上の演出にこだわりまくる部分にも共通するが、Cygamesはいいものができるまでサービスをリリースすることはない。

サイバーエージェントの決算発表でもよくゲーム部門の話が出るが、それでもCygamesはいいものが作り上がるまではリリース時期を明かさないし、それが許容されるほどの影響力を持っている。

実際、2021年のサイバーエージェントの決算は過去最高の牽引をCygamesのウマ娘1本で導き出したほど。(実際はニーアリンカネーションなどのヒットも寄与しているが)ウマ娘の月間140億オーバーは、過去のFGOやモンストを凌ぐ勢いがある。


そして一番驚いたのが、プリプロ版の開発人数。

実際に話を聞いた時、私が一番多く抱えていたチームが80名ぐらいだったが、「普通50~80ぐらいの人数でモックを作る」と言われて愕然とした。

そりゃクオリティとボリュームで勝てるわけがないなと。


❸お金をいただくことに罪悪感がない

Cygamesはよくガチャで問題を起こすw。

というかレアキャラがフィーチャーされすぎて、課金単価がエグイという話題がSNSで拡散しやすい。それも人気ある証拠なだけであるが、個人的にはむしろすがすがしい領域だと言える。

いや、本来は課金総額をエグくしたら、不満の方が大きくなるのだが、Cygamesの場合は喜んでそれを求めるユーザーが多く、ロイヤリティが高すぎることの方が驚く。

つまりはそれほどキャラクターや世界観、価値観の浸透がうまくできていることとも言え、真似すべき部分の方が多い。

裏を返せばそれぐらいキャラクターに対して特異性や希少性を持たせることに成功している。

これを機に天井(いくらまで課金すればキャラが入手できる、緩和できる策)を導入した。それでも都内の家賃ぐらいはかかる・・・


❹運営の手を抜かない

とりあえずイベントの数、アップデートの数が尋常ではなく、ユーザーを喜ばせよう、盛り上げようという意欲がとにかくすごい。

これは会社のノルマというよりも、チームメンバー全員がそういう社風であるということが言える。

CygamesはとにかくSNSでのシェア率、話題に上がることがとにかく多い。そしてそのイベントがシェアされることもとても多い。

今話題のウマ娘もほぼ毎週イベントを実施していてゲームが超絶盛り上がっている。


❺社内でのナレッジ共有がすごい

以前伺った時には、シナリオ会議みたいなものをやっていて、社内の100名ぐらいのシナリオ担当者、企画関係者で会議を行っていた。

これを見た時は圧巻だったし嘘だろって感じた。理由は、私が過去いた会社はことごとく「シナリオは外部に任せろ」「シナリオは利益を生むものではなくコスト」という文化で、シナリオ作成に関して理解も寛容もなかったからだ。RPG好きの私としてはこれは羨ましい限りだと感じた。

それだけでなく技術的な共有も多く、Cygamesの強さが存分に現れているところだと実感した。


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