ゲームで収益を上げるための3つの要素
ゲームプロデューサー、うきょうです。
今回はゲームサービスにおける
収益を上げるための3つの要素をお届けします。
文末にアイディア出しの方法も書いています。ぜひご活用ください!
とはいえ、どちらかというと
マーケティングの超簡単な部分になります。
これを意識できればゲームサービスの
売上を上げるアイディアが沸くはずです。
こちらも合わせて見ていただければ幸いです。
ゲーム事業とマーケティングの活用事例
https://note.com/ukyousan/n/ndda4454bfed1
【戦略】《アプリ開発者向け》マーケティングガイドブック
https://note.com/ukyousan/n/n610878bd15bd
●ゲームで収益を上げるための3つの要素
まずは簡単にまとめました。
これについて少し解説と事例を添えていきます。
と、そのまえに・・・
1つ問題ですが、
プリンタ、ひげ剃り、Amazon Kindle
これに共通するマネタイズの共通点が何かわかりますか?
答えは最後に!
❶勝負する場所
一番重要なことはいろんな記事でも「市場選択」、と繰り返し書いてきていますが、それぐらい超重要です。
ゲームにおける市場選択とは、
・配信国
・販売プラットフォーム
・題材
・ジャンル
辺りです。これを選定した時点で
ゲームデザインとビジネスモデルが
ある程度決まってしまいます。
❷マネタイズポイント
2つ目がマネタイズのポイントです。
マネタイズのポイントとは、お金を払う場所、タイミングがどこになるのか?ですが、正確には利益を出すポイントということになります。
せっかくなのでいくつか事例を書いてみます。
A)店舗型施術サービスの場合
例えば、よくある
初回のカウンセリング無料、
初回1000円といったような
エステや美容院系、
その他各種スクール系があります。
これらの導入部分を安くしたり
初回は無料にしている理由は
お客様をとりあえず
初回でお試ししてもらうためですね。
これらの場合は
どこで収益を上げているのかというと
その後の高額な施術を買ってもらうためです。
あるは回数券のクーポンを買ってもらったりですね。
つまりこれらの場合、できる限りクーポンなどをばら撒いて初回を安く体験してもらい、そのサービス品質を体験してもらって通常のメニューを購入いただくというビジネスモデルです。
B)音楽家の場合
音楽家などの場合はCDや音楽配信で収益を上げる以外にも、ライブを行ったりグッズの販売売り上げで収益を上げていますね。
C)プリンタ、ひげ剃り、Amazon Kindle
プリンタと髭剃り、Amazon Kindleを
まとめましたけど
なんでこれが同じなのかわかりますか?
答えは最後に書きます。
D)アプリゲーム
最後はこれです。
アプリゲームは無料で遊べ、
アイテム課金で売り上げを
上げるのが主流です。
しかしそのためには
たくさんの人を集めることが
収益性に影響を与えますよね。
ビジネスモデルとしては
A)の初回無料カウンセリングなどに近いですね。
❸単価
そして最後が単価です。
単価はめちゃくちゃ重要です。
通常のビジネスにも共通しますが
単価が安いビジネスは収益性が低くなりますので
失敗確率がとても高くなります。
ゆえにいかにして高い単価にできるのか?
いかにして高く買っていただけるのかを考える必要があります。
ここでも少し事例を書いてみますね。
E)AKBの投票券手法
AKBのCDに投票券を付けていましたね。
これはどういうことかというと
AKBのセンターを決めるイベントを仕掛け、
そこでファンの投票によってセンターを
決めるというとんでもイベントがありました。
その投票券をCDを買って手に入れるというビジネスモデルが採用された結果、一人のコアファンが何枚もCDを購入し、一人の顧客単価が爆上がりしましたよね。
通常のCD販売だけであれば、おそらく一人1200円程度だったところが、この手法をとったことで一人の顧客単価が馬鹿みたいに上がりました。
この販売手法が道徳的にどうとかはさておきとして、この仕掛けを作った人はビジネスセンスはかなり高いと言えますね。
F)2.5次元アイドル
2.5次元アイドルはアニメやゲームの世界では今や当たり前になってきましたがこれも立派なビジネスモデルの派生系です。
シンプルにマネタイズポイントが増えただけでなく、単価も上がるいい施策です。
通常であればゲームパッケージ一本買って満足だったところが、イベントに足を運び、グッズを購入するところまで行きました。
こういう仕掛けも立派なマーケティング活動の1つです。
余談ですが、アイディアファクトリーさんのオトメイトブランドは、家庭用ゲームソフトの売り上げよりもイベントの売り上げの方が高いといいますね。
●あなたが今すぐできることは何か?
マーケティングとはそのサービスが持っている売り上げ規模を最大化するための方法です。
また勘違いしやすいですが、マーケティングとは概念であって個別の手法論ではありません。
ゆえにいろいろなことをひっくるめてマーケティングというのですが、ことゲームに関して当てはめるのであれば、下記の要素を意識する必要があります。
今回はせっかくですので、あなたが考えているゲームサービスにおいてどういう考えを持ってアイディアを出せばいいのかを簡単に書いてみたいと思います。
●今すぐ使えるフレームワークのご紹介
❶誰に(ターゲットは誰?)
例)競合作品のプレイヤーか
新規市場開拓を目指すのか
❷何を(ゲームのどの部分を)
例)作品最大のウリはどこか
マネタイズポイントはどこか
❸どのように(どういう媒体や手法を持って提供するか)
例)例えばイベントを定期的にする、そのイベントはどこでどのように、どんな形式で行い、どの媒体で行うのか?
❹結果、そのマーケティングを通して、顧客にどうなって欲しいのか?
また、サービス提供者側もどうなりたいのか?
どれぐらいの収益を得たいのか?
どういうコミュニティを得たいのか?
どういう状態になりたいか?
といったことを考えてみるといいかと思います。
●PS
一番最初の問題に書きましたが、
プリンタ、ひげ剃り、Amazon Kindle
これらに共通するビジネスモデルとは
初期に利益が出ないレベルで
本体を格安で販売して市場に普及させて、
備品で利益を上げていくというビジネスモデルです。
例えばプリンタはプリンタのインクで収益を上げますし、
ひげ剃り、正確にいうと付け替えしきの刃のものですね。
たとえばドンキホーテとかでも販売している
ジレットの髭剃りなどは最初の本体は980円ぐらいで変えますが
替刃が異様に高い。
しかも消耗品なのでこれで利益が出るようになっている感じですね。
Amazon Kindleに関しても
端末はタブレットとしては破格です。
実際、端末自体の販売ではほぼ利益は出ませんが
Amazon Kindleや、書籍のダウンロード、
Amazon Primeの動画サービスなどで
収益を上げ続けているビジネスモデルです。
●ゲーム機も基本的には利益は薄い
実はこれは家庭用ゲーム機でも
同じようになっていますね。
家庭用ゲーム機は性能に対して価格が今安すぎます。
その理由としてはもちろん大量生産で
制作するからこそコストを極限まで
抑えることができていますが、
もう1つ理由があります。
それがダウンロードやサブスクモデルの成功です。
Sonyも任天堂も今や
オンラインのサブスクモデルが大成功しています。
実際問題、オンラインサービスに加入しないと
オンライン対戦とかできないものがありますが
これらのサービスに加入している人が
かなり多いというのが決算資料からも出ています。
そういった感じで
すべての商品やサービスはいろいろな課金ポイント、
単価、市場選択を適切に行って利益を最大化しています。
よくよく観察してみると、とても興味深いですね。
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ありがとうございました。
【執筆者:うきょう】
ゲームプロデューサー&マーケティングコンサルタント。
経営者・事業者、プレイングオーナー向けに売上コミットをサポートする社外プロデューサー&ディレクター|PlayLife代表|売上向上講座を毎週開催|ゲームプロデューサー21年。日中台韓で50作品以上リリース、Han Game売上No1実績|Softbank〜LINE出身|代表作:チョコットランド、アトリエオンライン
PR&マーケティング実績:2019年、2020年 クライアントの教育サービスにて e-larning Award 2年連続受賞
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