dreamer_surrender

dreamer_surrender

最近の記事

オダマキ

私は多感な時期は十四の時だろう。 概ね皆その時期が多い事はあらゆる心理学で証明や定義づけされているであろう。 私はこの時期道化のような振る舞いをしていた。誰かに頼り居場所を求め、のらりくらりと居心地が悪かろうと捨て置く事はできなかった。どこかで誰かはきっと私を滑稽なような目で見ていたと感じる事はしばしばあった。 笑ってもらうために取り繕う事を芸として、どうぞ嘲笑してくださいと踊り狂った。 その時期にそれはそれは親切な友人たちが僕にはいた。ある昼過ぎ僕は遅れてその友人たちの元

    • クラリネット少年

      クラリネット少年 私は苦もなく楽もない、ありふれた家族の末っ子として産み落とされた。 孤独を感じずされど保守的な扱いもされぬ、 物は上からの使い古された物を使い、幼くして目新しいモノへの興味を持てずにはいられなかった。 幼き私には大切な物があったと記憶する。 今あるこれが相違のないモノではないかもしれない。 多少の美化や風化を経て作られた虚像かもしれない。 私は祖父の砂時計を愛していた。 落ちる砂が小さな宝石のように落ちていく様がなんとも摩訶不思議で1分後にはさらりと消

      • セブ島の人々への感謝

        私は9月7日から2週間、人生で初の海外留学に行きました。 その思い出を綴ろうと思う。 まず海外留学のきっかけとなったのは 今私が所属させていただいている、劇団空白ゲノムという演劇の団体の企画として実現したものです。 行く理由は色々あったが、何よりも大きいのは「楽しい」からだと思う。 セブに行ってからというもの多くの方に出会うことができた。 私はAHGSという学校に入学させて頂き、英語学校の先生にマンツーマンで教わりました。 どの先生もとても気さくで、英語でありながらも伝え合う