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「Not a second time」ホントはこんな風に歌ってんじゃねぇのか?【ビートルズ全曲歌詞和訳チャレンジ】

皆さま、
いかがお過ごしでしょうか。

ビートルズ、
勝手に和訳シリーズ。

今回は
ワタクシが地味にお気に入りな

「Not a second time」


でございます。

今回は四の五の言わず
まずは曲と詞を
ご堪能くださいませ。


「Not a second time」
(二度とごめんだよ)


You know you made me cry
I see no use in wondering why
I've cried for you

前にも、キミには泣かされたよね
なぜなのか考えるのも無駄な程
キミには泣かされたよ

And now you've changed your mind
I see no reason to change mine
I cry... this, uh... oh...

今更さあ、「以前の私とは違うのよ」って言われても
僕には納得できる理由がないね
泣けちゃうよ、まったく、もう

You're giving me the same old line
I'm wondering why
You hurt me then you're back again
No, no, no, not a second time

また同じことを言ってる
訳が分からないよ
僕を傷つけて、去ってはまた戻って来る
いやだ、もういやだ、
二度とごめんだよ

Not a second time
Not a second time
No, no, no, no, no ・・・・

もういやだ
二度とごめんだ
いやだよ、もういやだ



なんだかかわいそうな
ジョン・レノンさん。

いったい、何があったのでしょうかね。

解釈はいろいろありますが、
想像するにこれはきっと
ジョンさんの幼少期の事件が
背景にあるのではないかと。

ジョンさんの両親は
ジョンさんが5歳の頃に離婚。

その後お父さんは
奥さんに黙ってジョンさんを連れまわし
お母さんは激怒。

死に物狂いで二人を見つけたお母さん、
ジョンさんを連れ戻そうとしますが、

そこでお父さん、
「ジョンよ、お父さんと
一緒にいたくねぇか?」
なんて訊いたそうです。

幼きジョンさんにとっては
大好きなお父さんと
男同士の旅をしていたつもりですから

「うんっ!お父さん、一緒にいたい」

なんて言いますわな。

それを聞いたお母さんは
憤怒の表情で去って行こうとする・・・

どうしたらいいか分からず
ジョンさんは泣きながら二人にすがったとか。


すったもんだでお母さんが
ジョンさんを引き取ったのですが

お母さんもすぐに新しい男性と暮らしはじめ
ジョンさんはミミ叔母さんの家で
孤独な少年時代を過ごします。

ジョンさんにとっては
自分が父を捨てて母を選んだのに
今度はその母に捨てられてしまった、
そう感じたのでしょうね。

それでもお母さんは
度々ジョンさんの元を訪れては
また去っていく、というのを
繰り返したようです。

そして思春期の頃に
母はこの世を去りました。

父にも、母にも捨てられた
孤独な少年時代を過ごしたジョンさん。

その体験の結実が

名曲「Mother」でしょうね。


Mother, you had me but I never had you
I wanted you, you didn't want me
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye

お母さん、
僕はあなたのモノだった
でもあなたは僕のモノじゃなかった
僕はあなたを求めていたのに
あなたは僕を求めていなかった
だから僕は、今言わなけりゃならない
さよなら、さようなら

Father, you left me but I never left you
I needed you, you didn't need me
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye

おとうさん、
あなたは僕を捨てて行った
でも僕はあなたを捨てたくはなかった
僕はあなたが必要だったけど
あなたは僕が不要だった
だから、僕は、こう言わなきゃならない
さよなら、さようなら

Children, don't do what I have done
I couldn't walk and I tried to run
So I, I just got to tell you
Goodbye, goodbye

子供たちよ、
俺みたいになるなよ
俺は歩けもしないくせに
走ろうなんて思っちゃったんだ
だから今、こう言おう
さよなら、さようなら

Mama, don't go
Daddy, come home

ママ、いかないで
パパ、戻ってきて


この2曲を
並べてみると
なんだか共通する
「痛み」のようなものを
感じてしまうのは
ワタクシだけでしょうか。


ずいぶんチカラが
入ってしまった今回ですが
ご勘弁を。

地味に、
お気に入りの曲なんです。

さて、
2ndアルバムも
次回で最終回。

次回はジョンさんが
渾身のヴォーカルを聴かせる

「Money(That's what I want)」

をお届けいたします。

どうぞお楽しみに!

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