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『You've Got To Hide Your Love Away』ホントはこんな風に歌ってんじゃねぇのか?【ビートルズ全曲歌詞和訳チャレンジ】

皆さま
ご機嫌いかがでしょうか。

ビートルズ、
勝手に和訳シリーズ。

今回は
ジョンさんが放った
新境地ともいえる曲。

『You've Got To Hide Your Love Away』

でございます。

いったい何が
新境地なのか。

まあ、
まずは曲を聴いてみますかね。

はい。
どうですかね。

なんともフォーク調な曲。

これまでも
アコースティックなアレンジの曲は
色々ありましたが

これはズバリ、
フォーク・ロックのそれ。

それもそのはず。

この曲は
かのボブ・ディランさまに
影響を受けて書いたと
ジョンさん自身が
ハッキリ言っております。

さて、
そのお手本ともいえる
ボブさま。

『You've Got To Hide Your Love Away』が
発表された頃と同じ
1965年ごろ
彼がどんな曲を発表していたのか。

ちょいと
こちらもご覧あれ。


どうすか。
カッコいいすねえ。

「Subterranean Homesick Blues」
という曲です。

ボブ・ディランの
ツアー風景を撮影した
「ドント・ルック・バック」という
映画のオープニングを飾っているこの曲。

ラップの原型とも言われています。
こんなカッコいいものやられちゃ、

そりゃジョンさんも
悔しがりましょ。

また、
紙に書いた歌詞を
スピーディに、かつ
無造作に投げ捨てていく演出は
その後の映像作品に
色々流用されました。いまだにありますよね、こんなの。

そんな
トンガリまくっていた
ボブさま。

サウンドもさることながら
特に話題になったのは
難解なその歌詞世界。

いまだに
その解釈には
様々な種類があり
ファンの探究心を刺激しているのですな。

さて、
そんなボブさまの
活躍を見ていた
我らがジョンさん。


ビートルズとして
女の子にきゃあきゃあ言われ

スタジオでポール君の
あまぁい歌声にハモりをつけて

そんな生活に
溜まっていたんでしょうなあ。

あ。これは私見ですが。

その結果が
この曲、このサウンド。

そして歌詞世界なのでしょう。

では、
どんな歌なのか、
みてみましょう。

「You've Got To Hide Your Love Away」
(まぁいにちまぁいにち、イヤになっちゃうよん)


Here I stand head in hand
Turn my face to the wall
頬杖ついて
壁に向かってるボク

If she's gone I can't go on
Feeling two foot small
彼女が行ってしまったら
もうどうしようもない
○○も縮こまっちゃうよ

Everywhere people stare
Each and every day
みんなしてボクを見てやがる
毎日毎日いやんなっちゃうよ

I can see them laugh at me
And I hear them say
わかっちゃうんだよな
奴らがボクを見てニヤニヤして
こんな事言っているのが

Hey! you've got to hide your love away
Hey! you've got to hide your love away
「おいおい!惚れてるのバレバレだよ」
「おいおいベタだなあ、しっかりしろよ」

How can I even try?
I can never win
そんなのムリだもん
勝ち目がないよ

Hearing them, seeing them
In the state I'm in
あいつらの声が聞こえて姿が見えて
そんな状況の中だよ

How could she say to me
Love will find a way?
「愛情が解決してくれる」って
あのオンナ本気で言ってんのか

Gather round, all you clowns
Let me hear you say
もういいや集まれ集まれ道化師のみなさん
あのセリフを浴びせて下さいよ

Hey! you've got to hide your love away
Hey! you've got to hide your love away
「おいおい!惚れてるのバレバレだよ」
「おいおいベタだなあ、しっかりしろよ」



ジョンさん。

溜まってますなあ。

まあ、
かろうじて
ラブソングの体を成してはいますが
ジョンさんの本心は
どこにあるのか。

いつも周りから見られて
道化師役を強いられて
まあ、少しは好きなんでしょうが

本当に表現したいものとの
差異を感じ始めていたのが
このあたりなのでしょうかね。


ボブさまの影響を受け
違うサウンド
違う歌詞世界。

ビートルズはどんどん
「違うもの」を求めて
変化していくのです。


面白くなってまいりました。


さて、
次回は

これもだんだん
男っぽく変化していく
ジョージ君の曲。

『I Need You』

をお届けいたします。

どうぞお楽しみに!

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