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「I'll Cry Instead」ホントはこんな風に歌ってんじゃねぇのか?【ビートルズ全曲歌詞和訳チャレンジ】

皆様、
ご機嫌いかがでしょうか。

ビートルズ、
勝手に和訳シリーズ。

今回は

「I'll Cry Instead」

でございます。


前回の「Any Time At All」から、
アナログ盤ではB面になってるわけですが
このアルバムのB面のラインナップは
なかなか渋いですわな。

個人的な趣味ですが
このB面に収録されている曲調こそ、
コマーシャリズムに影響されていない
その時の面々が「自然に」作った
曲たちの様な気がするんです。

今回の
「I'll Cry Instead」も
ジョンさん作曲ですが
このような曲調、他のアルバムには
あまりないんですよね。

自身の創作脳から
ひねり出した感も無く、
とりあえず数合わせに用意された感も無い、
実にニュートラルに
作曲している様な印象を受けます。

ホントはどうだかわかんないっすけどね。


ちなみに、
この曲、
かのビリー・ジョエルさんも
カヴァーしている様ですね。

この曲をカヴァーするのって
あまり聞かないんですが。


さて、
そんな「I'll Cry Instead」。

どんな歌詞なのでしょうか。

「I'll Cry Instead」

(今は泣くしかない、がそのあとは知らんぞ)


I've got every reason on earth to be mad
'Cause I've just lost the only girl I had
If I could get my way
I'd get myself locked up today
But I can't
So I'll cry instead

あぁ、もうアタマ狂ってもおかしくねえよ
たったひとりの大事なオンナを失ったんだぜ
もし俺の好きにしていいっていうなら
完全に引きこもっていたいけど
どうせ無理でしょ?
だからもう泣くしかないわけよ

I've got a chip on my shoulder that's bigger than my feet
I can't talk to people that I meet
If I could see you now
I'd try to make you sad somehow
But I can't
So I'll cry instead

ああもう腹が立つ 誰彼構わずケンカ売りたいよ
誰に会ってもまともに話もできない
もし君に逢えたら
君にあらゆる方法を使って悲しませたい
でもそれも無理でしょ?
だからもう泣くしかないわけよ

Don't want to cry when there's people there
I get shy when they start to stare
I'm gonna hide myself away hey
But I'll come back again some day

人がいっぱいいるところで泣くのはいやだよ
みんなに見られたらこっ恥ずかしいし
ちょっと隠れちゃうことにするよ
でもいつか戻ってきてやるからな

And when I do you'd better hide all the girls
'Cause I'm gonna break 'em in two
Yes, I'm gonna break 'em in two
I'll show you what your loving man can do
Until then
I'll cry instead

だからその時は、世界中の女の子を隠した方がいいぜ
戻ったらみんなの心を八つ裂きにしてやるからさ
そうよ、すべてのオンナの心を引き裂いてやる
愛に狂ったオトコがどんなことをするか
しっかりと見せつけてやるんだ
それまではしゃあない
ここで泣いている事にするよ



どうした?レノンさん。

ストレスたまってんじゃない?

まあ、彼自身も後で語っていますが
この頃のビートルズ、
そりゃもう多忙で
プライベートもプライバシーも
ありゃしないってなもんで。


本当に好きな女の子に
会いに行く事も出来なかったのでしょう。

しかも有象無象の輩は
彼らの人気や金に群がってくる。

もう精神的に
参っちゃうような状態だったでしょうね。

かわいそうなジョンさん。

そしてこんな状態が
彼の作風に影響を与えて
「BEATLES FOR SALE」や
「HELP!」の
悲痛な叫びに繋がっていくのでしょう。


ああ。
音楽は人生。
人生は歌ですな。


さて、次回は
B面で唯一のポール君作曲。

「Things We Said Today」
をお届けいたします。

どうぞお楽しみに。

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