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整理収納の秘訣とは。主婦の味方である藤野ことさんにインタビュー。



「収納はネタが尽きない」

収納に対して深いところまで追求しようと、試行錯誤を繰り返す藤野ことさん。彼女の記事は「収納・掃除」をテーマに、簡単に実践できるやり方が紹介されており、常に主婦の方に寄り添っています。

そこで今回は「整理収納アドバイザー1級」の資格を持つことさんの、収納に対する考え方を深掘りするために取材しました。「こんなことまで考えていたのか…」思わず感心するような話もあったので、ぜひ今後の生活に役立ててみてください。



ーーーことさんは収納の知恵など、あらゆるアイデアを紹介しています。ライターを始める前から、日常の中で収納に対して意識した生活をしていたんですか?

はい、元々収納に対して意識した生活をしていました。まず前提として、私はライターを始める前に「整理収納アドバイザー2級」を取得したんです。

3年前 整理収納アドバイザー2級を取得
2年前 ライター活動開始
1年前 整理収納アドバイザー1級を取得

ーーーすごい!1年ごとにステップアップしていますね!

そうですね。整理収納アドバイザーを知ったのは、3年前にモノが散らかってきたことがきっかけでした。散らかった部屋を見て焦りを感じた私は、片付けに関しての知識をネットで検索して学びました。

調べた片付け方を実践するうちに、今までの片付け方が間違っていたと気づいたんです。そこから片付けに対する意識が変わっていきました。

いつも通り片付けを調べていたある日、「整理収納アドバイザー」という資格を知りました。片付けに対して意識が変わっていた私は、勢いで「整理収納アドバイザー2級」の資格を取得することに決めました。これが整理収納アドバイザーとの出会いです。

また、資格を知る前から収納グッズを集めたり、作ったりしていました。エコクラフトや100均のモノを手作りでアレンジするなど、簡単にできるプチDIYが元々好きなんです。

手作りなら、自分の家にピッタリ合うものが作れる」そこに魅力を感じ、ハンドメイドの本で作り方を勉強していました。

ーーーなるほど。元々収納に対しての知識を持っていたんですね。その後、ライターとして記事を書くようになって、さらに意識を向けるようになりましたか?

それはかなり意識するようになりました。私が書く記事は自宅をテーマにしたものが多いので、自分で試して便利だと思ったものを伝えたいという意識があるので余計に。

でも注意してほしいのが、誰しもに共感してもらえる収納はあり得ないということです。

・家の造りが違う
・家族構成が違う
・生活習慣が違う
・体の大きさが違う
・性格や好みが違う

収納にはその人の、その家に合ったやり方があります。私が書いている記事はあくまでも自分にとっての正解であって、すべての人に正解というわけではありません。

私の記事をひとつの参考程度に見て、やってみて良かったと思ってくれる人が一人でもいれば嬉しいです。

ーーーなるほど。たしかに収納は好みが分かれそうですね。掃除に関しては基本的に万人受けしそうなイメージですが、どうなんでしょう。

そうですね。でも掃除はやる気がない人に言っても刺さらないんですよ。掃除の記事を読んだ時、丁寧な手順のものだと「わたしにはできない」と思ってしまいます。

なので、私はなるべく楽なやり方を紹介するように心がけています。私自身も丁寧に掃除をしたいと思っていませんし、手順が多いと面倒になってしまいます。

掃除をすることに抵抗を感じないように、簡単に綺麗になるやり方を紹介する自分が楽だと思うものを紹介する。それが私のモットーでもあります。


ーーーある記事に「お店でアイテムのパトロールをする」と書かれていました。お買い物へ行った時、常に収納や掃除のアンテナを張り巡らせてるのですか?

はい。アンテナは常に張っています。
家でネット検索して目星をつけて見に行くこともあれば、ふらふら〜と出かけた時に「収納に使えそう」「掃除に便利そう」と思って買うこともあります。

安くて人気があるものが主婦層にウケるので、無印良品、ニトリ、3COINSなどの店舗を回ってリサーチすることが多いです。

その際、必ずメジャーを持参しています。

ーーーそういえば記事の中で「アイテムのサイズ感を妥協してはいけない」と書かれていました。メジャーはサイズ感を測るために持っていくのですか?

そうなんです。なんとなく買っても、実際に使おうとしたらサイズが合わなくて失敗するケースが出てきます。「100均だから仕方ない」と妥協して使うのも不本意です。

きっとお買い物する時は「片付けをしたい」「買い物に行ったからには買わなくちゃいけない」という気持ちが強くなっています。しかし思ったものが無い時は買わない選択をすることも大切です。

その判断をするためにも、必ずメジャーを持って買い物に行っているんです。私は家の棚などをメモしているので、それと照らし合わせることで後悔する買い物を減らすことができています。


ーーーそういえばことさんは環境問題にも目を向けていましたよね?

そうなんです。最近は特に意識しています。まず「収納グッズは買うモノじゃない」という意識を持っています。収納グッズはプラスチック製のものが多いので、どうしても環境に良くありません。なので買い物に行く前に、まずは家にあるものを再利用できないかを考えています。

再利用できるモノ
・缶
・紙袋
・ジャムの瓶
・お菓子の空き箱
・ティッシュの空き箱 など

案外、ゴミだと思えるモノでも再利用できます。再利用できれば家にあるモノですむし、モノを捨てなくてすむし、お金もかかりません。

例えば靴下やストッキングを捨てる場合でも、カットして掃除に使って捨てることができると思うんです。

いらないモノをゴミだと思ってすぐに捨てるのではなく、再利用できるかどうかを考えて「家にあるモノで収納や掃除を考える」意識を持って過ごしています。


ーーーある記事で見える収納と隠す収納があると言っていました。見た目と使いやすさの兼ね合いが難しそうですね。

そうですね、難しいです。私の場合は使いやすさを意識して、見える収納を取り入れています。

モノを隠してスッキリ見せたいのはわかるんですけど、見た目を意識しすぎて使いにくかったら意味がないと思うんです。なので私は必要以上にモノを容器に詰め替えたりしないし、出しっぱなしで問題ないものは出しっぱなしにしています。

もちろん見た目も気にしています。そこで色を揃えることで統一感を出して見栄えが良くなるように工夫しています。


ーーー整理収納アドバイザーの方は、調味料や小物などを箱類に入れていたり、仕切りを作っている方が多いです。スペースごとに分類して、わかりやすくしているイメージなのでしょうか。

そうなんです。モノには定位置が必要です。モノを買う時点で、「ここにはこれを置く」と定位置を決めてしまえば、モノが迷子にならなくて済みます。記事の中では手軽に定位置を決めることができるアイテムを紹介しています。

例えばいつもキッチンで探し物をしてしまう人は、モノの定位置を決めていないケースが多いです。何も考えずに冷蔵庫に入れたり、引き出しに入れたり。そうすると後から探すのが大変になってしまうんです。定番のモノほど定位置を決めておけば、在庫管理もしやすいのでオススメです。

買い物をした後、疲れていてもモノを仕舞う時にひと頑張りしてみてください。その後の便利さが変わりますよ。


豆知識

洋服は段ボールでの収納に向いてない。
(特に食べ物が入っていた段ボール)

理由
・虫が湧きやすい
・湿気を吸ってカビやすい
・もともと汚れている可能性がある

対策
・専用のケースを用意する

使わない服だとしても専用のケースに入れましょう。ニオイやカビが原因で洋服の価値が落ちる可能性があります。一時的に運ぶだけなら問題ありません。上手に使い分けましょう。


あとがき


「自分に合うやり方を見つけてほしい」
「押しつけがましくない記事を書きたい」

常に読者目線に立って考えていることさん。

話に説得力があり納得することばかりで、何回頷いたか数え切れません。少し話しただけで収納に対する考え方を覆されました。

そんな彼女はライター活動だけでなく、2021年からオンラインで収納サービスを考えているそうです。今後の活躍に目が離せません。

記事はこちらからご覧いただけます。



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