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フライヤーコレクターへの道⑫

どうも、ウクモリ ヒロオです。

最近は、台湾や香港の映画ばかり見ているのですが、その傾向がますます強くなってきました。
ここ1ヶ月で観たそれ以外の映画は、前回取り上げた「メイズ・ランナー」くらいです。

特に台湾映画は、この状況が変わったらすぐにでも行きたい国でもあることから、何か惹かれます。
淡いながらも味がある台湾映画。
当分、このブームは納まりそうにありません。

百日告別

今回はAmazonで昨日観たばかりの「百日告別」です。
先日取り上げた「海洋天堂」とは違った視点から、人の生死について語りかけてくる作品で、ひとつ一つの描写がとても丁寧だな…そんなことを思いました。

主演の2人、カリーナ・ラムとシー・チンハンが僅かながら絡みつつ、それぞれの最愛のパートナー亡き日々を克明に追いかけています。
初七日、四十九日…と、日本でも日常となっている「別れの儀式」を通じて、家族や友人など周囲の人のやりとりをかなりリアルに描いています。

実際に私たちに突然降りかかりそうな、突然の別れ

この作品は、監督に実体験がベースになっており、それは私たちも突如として降りかかりそうなものでもあります。
そんなシチュエーションを、気を衒うことなく克明に描き続けていることに価値を感じました。

そして、100日という短い時間で、どこまで状況を受け入れてゆくのか…観終わったら誰しもが、2人の主人公を通じて自分自身に置き換えてゆく…そんな機会になるかもしれません。

2人の演技力の高さ

映像美と自然な展開…この映画を観終わって感じる2つのポイントは、主人公を演じた2人の演技力が光るからこそ浮かび上がってきています。

特に台湾屈指のロックバンド「5月天(Mayday)」のギタリストでもある、シー・チンハン(バンドでは石頭、ストーンの名義で活動)の演技は目に焼き付くものがあり、他の作品に出ているようならば、是非とも観てみたいと思いました。

なにか悩んでいたりしたら

この映画は派手さが無い代わりに、生きることの意味をかなり強く考えるキッカケになりそうな映画です。

途中、2人はほぼ同じタイミングで「後追い」しそうになりますが、結局は未遂に終わります。その時に2人が感じたであろう無念さが…なぜか観ていて心の奥底に同じようなものが湧き起こるのを感じました。

とにかく心に響く味わい深い作品です。
良い作品に出会えて良かったと思います。

今日のnoteはここで終えたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。感謝!

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