見出し画像

宿泊代の高騰ぶりを色々と考えてみる

どうも、ウクモリ ヒロオです。

来週、ひさびさに神戸に行くことになっています。旧知の経営者と会うためですが、もう15年以上ご縁がある方で、1年に1度はお互いの近況報告を語りつつ、楽しい時間を過ごしています。お互い境遇が近いこともあり、初めて会った時から意気投合したあの日を、今でも鮮明に覚えています。

ところで神戸に行くのは1年ぶりなのですが、ホテルの宿泊料金が高騰していることに驚きました。ネット検索で一泊上限1万円で設定したところ、出てくるのがカプセルホテルしかないことに絶句。結果的にはもう少し金額を上げ、何とか宿泊場所を確保出来ました。

たまたま日程的にハイシーズンなのかもしれませんが、昨年までであれば9,000円程で駅近くの屋上露天風呂付きホテルに泊まれたので、かなり衝撃を受けました。聞くところによると、インバウンド需要が回復したことにより、ホテル代が高騰しているは事実だそうです。知人が大阪で泊まろうとネット検索した結果、驚くような金額の部屋しか空いておらず、しかも空き部屋自体がほとんど無いために大阪での宿泊を断念した・・・そんな話も聞きました。

視点を少しだけ変えてみると、我々にとっては苦難の時代が到来しそうですが、宿泊業に携わる方々にとっては、適正な収益が得られる環境が整いつつあるため、付加価値を付けてさらに収益性を上げられるチャンスかもしれません。人材採用面で大変でしょうが、価格競争に巻き込まれ続けてきた業界だからこそ、企業として力がある場合には、安定に向けて良い状態が続くかもしれません。

思い出してみれば、私の会社も少し前までは価格競合に巻き込まれ続けていました。1970年代に価格競争力を上げるために台湾に進出し、10年後には中国へ…そんな流れがさらに加速しそうだった2000年代前半、私は中国での生産を止め国内回帰を果たしました。

そのような決断をした、大きな理由はふたつ。

ひとつは現地のパートナーの競争力が無かったこと。そして、日本国内に何も残らないことが明白だったこと。特に後者については今だから言えますが、私がもし中国から撤退しないという選択をしていたならば、日本の会社はその時点でクローズし、単身中国に渡ろうと考えていました。そうならなかったのは、日本で何とか価値創出をしたいとの想いの方が強かったからです。

チャンスの時期もあれば、そうでない時期もある。だからこそ、チャンスが到来した時には思い切りチャレンジする。今、私の会社はさまざまなチャンスが到来しています。ご縁を大切にしてきたからこそ、細い糸が急に太くなることも多く、とてもありがたく感じています。

宿泊費の高騰は正直厳しいですが、この国が健全化するのは避けて通れないことだとも。海外の事例を考えると、日本はまだ価格上昇が抑制されているので、さらなる価値創出により、収益性を購入していかないといけないな・・・そんなことを考えています。

この状況をどう捉えるか・・・なにか分岐点になりような気がしています。

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?