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優秀なリーダーは暇なふりをする?「AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣」越川慎司

読み始める前に、なぜこの本を読むべきなのか?

売れている本の続刊ということで、気になって手を取りました。

本書では27社3556名の管理職の行動を分析し、人事担当者だけでなくAIの力も活用して「トップ5%リーダーの習慣」を紐解いていこうという本です。
分析の仕方もユニークです。アンケートを取ってAIでテキストマイニングでもしているのかと思いましたが、会社内にカメラを設置してリーダーの行動をAIで分析したりと、データの取り方からかなり広く深くやられておりました。
またデータをもとに立案した仮説を踏まえて再度インタビューを行うなど、より新たな知見を正確に得ようとされていました。

私はこういうHow To系の本が結構好きです。特に遠い立場にあるHow To本を読むときは、書かれていることを疑わずにまずは全部実践してみるようにしています。

その観点で目次を見ると、自分の実感に合うもの・実感と異なるものがたくさんあり、興味が惹かれました。

トップ5%リーダーは、
・歩くのが遅い。
・思い切った決断をしない。
・根回しを構造化する。
・学んだことを手放す。
・暇なふりをする。

なぜその結論に至ったのかも気になります。本を読み終わった後、ぜひ試したいものをピックアップして実践していこうと思います。

(ここまでの文章は本の中身を読む前に書きました)

5%リーダーが重視していること

How Toを列挙する前に、5%リーダーがなぜこれらのHow Toを実践しているのか、大事にしている価値観をまとめます。

5%リーダーは個人では達成できないチーム目標を、メンバーと協力して達成しようとしています。そのために、メンバーには能力があると信じ、メンバーの能力向上を助け、自発的に動いてもらえるように働きかけます。
そしてメンバーにはかなわないことを理解し、すべてを完全にマネジメントすることをやめるために、これらのHow Toを実践しています。

本を読んだ後に、この行動を実施していく

今回は具体的に実践したいと思ったHow Toを列挙します。一部自分が行動しやすいようにカスタマイズしています。

心得

・リーダーの仕事は、メンバーの能力を高めるために、チームを調整することだと理解する。(P.57)
・積極的に挑戦するハードルを下げるために、成功確率を上げるよりも失敗確率を下げることを考える。(P.62)
・気づきをもとに仮説検証するサイクルを加速するために、週末の帰り道に振り返るところから始める。(P.208)

メンバー1人1人とのコミュニケーション

・声をかけやすくするために、暇なふりをする。(P.176)
・声をかけやすくするために、会議の設定は15分ごとにして空きを作る。(P.176)
・声をかけやすくするために、ゆっくり歩く。(P.47)
・メンバーが話しやすくするために、対話ではまず自分のケースを短く話す。(P.53)
・メンバーが話しやすくするために、自分が話す前に一呼吸おいてゆっくり頷く。(P.130)
・意識改革はできないと理解し、行動が意識を変えると理解する。その上でメンバーの成長を支援するために、小さな行動にトライしてもらい、振り返りの対話を重ねることで、「行動して意外と良かった」という意識になってもらう。(P.168)
・メンバーの喜びを最大化するために、褒めるときは能力やセンスに着目する。そして小さな行動をこまめにフィードバックする。(P.194)
・メンバーの喜びを最大化するために、メンバー間で褒めること、他の組織から褒められていることもフィードバックする。(P.194)

メンバー間の調整

・メンバーの弱みは自分で補ってもらうだけでなく、他のメンバーに補完してもらうことも考える。(P.58)
・優秀な社員の能力を最大化するために、優秀な社員の弱みを理解して他のメンバーで補完する。強みではなく、弱みに着目する。(P.112)

会議の進め方

・会議では全員が緊張感を持つために、冒頭で人名×役割を述べる。(P.52)
・アイディア出しの打ち合わせを活性化させるために、打ち合わせには「情報共有」「アイディア出し」「意思決定」の3種類があることを理解し、「アイディア出し」と「意思決定」はまぜないようにする。そして、くだらない意見をまず最初に採用する。(P.244)

コピーして家の机に貼り付けておきます。

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