大阪で「金利」のたたき合いが熾烈化
財務コンサルタントの職業病で経済週刊誌に金融関係の情報が掲載されるたびに、”パブロフの犬”のごとく反射的に見入ってしまいます。
知っている情報を、うん。うん。
といった確信を深めるネタもあれば、
よくそんなこと調べたなぁ~と感心するネタもある。
今回は、そんな経済週刊の記事から思ったことを。
大都市との格差
じつは東京、大阪などの大都市とそれ以外の都市では、金利や取引条件に差があります。
もちろん大都市は競争環境にあるため有利な条件が提示されることが多く、地方ではそれぞれの地銀の有利な条件で融資が実行されています。
さらに地方に行くほどその傾向は強くなる。
単に他行が攻めてこないので競争環境にないのが理由です。
経済週刊誌の記事によると大阪では、他府県から地銀の越境進出が加速しており大阪エリアの金利低下をもたらしているというとのこと。
大阪へは関西圏の地銀だけでなく、四国、山陰地方の地銀も参入している。
地元では人口減少や産業少なく資金需要の余地が少ないため、貸金の需要を求めて。
それぞれ大阪では後発組なので、既存の金融機関の下をくぐる条件を提示するため大阪の金利競争が激化しているという内容でした。
記憶をさかのぼると既に10年以上前から、そういった状況だったたので今さら感はあるが、さらにその傾向に拍車がかかってみたいです。
単に金利だけでお付き合いの優先順位は測れないが、
せっかくの環境をうまく生かせられていない経営者も実際にはかなり多いといつも感じます。
金融機関との適切な関係性とは?
あなたにとって金融機関との良い関係とは。。。。。?
いろんな考え方はいろいろあると思いますが、
少しお行儀がわるい例えで申し訳ないのですが、、、、、
男女の関係にも例えられることはできないでしょうか。
あなたにとって都合のよい関係が正解のようにいつも思います。
二股、三股かけてもよいですし、
そうです!金融では一夫多妻制がOKなのです!(笑)
昭和の価値観を令和にアップデート
その点、メインバンクに気を使いすぎな経営者が多いように思います。
地元のメインバンクを正妻に例えると、金融の世界では浮気をしたり乗り換えたりすることが悪いわけではありません。
ふつうの商取引と何ら変わりはありません。
そもそも融資残高が一番多い金融機関をメインバンクといった言い方をすることが多いですが、メインバンクの意味合いはバブル崩壊後にとっくに消滅しています。
会社の規模や借入残高にもよりますが、わたしは複数行とのおきあいが会社にとっては健全な状態だと思います。
例えば、大阪で島根の山陰合同銀行が安い金利でくぐってくれば、既存の地銀はあわてるでしょう。
緊張感のある環境の方があなたによい情報も入ってきやすくなりますし、金利面でも失注を恐れて悪い条件は出しにくくなりますよね。
緊張感はお互い大事です!(笑)
地方でもできること ~多様性のある世界~
いっぽうで地方では、他の地銀がないので競争原理が働いていないのは先にお話した通りです。
越境する地銀は地方で稼いで大都市で勝負するといった2面性があります。
奥さんには家族サービスをそこそこに、外の女性にはサービス精神旺盛みたいな。
では、地方のあなたはどうすれば競争環境がつくれるのか?
挑戦して欲しい3つのアプローチ方法があります。
政府系といわれる、日本政策金融公庫、商工中金をしっかりと活用する
隣接の都道府県の地銀に相見積もりをとる
メガバンクとくにりそな銀行は中小企業融資に力を入れている
最寄りの来社してくれる地銀とは違って、1~3は自分からアクションを起こさないといけないので社長が声をかけていないだけだったりします。
不適切にもほどがある!
昭和なモラハラ夫に挑戦状を叩きつける前に、しっかりとした事前準備も必要になります。
ひょっとしたら、何も準備をしない受け身の姿勢が条件を引き出せなかった可能性も大いに考えられます。
その事前準備とは、
・現状分析
・経営計画
・資金繰り表
これくらいの資料がまとめられて、しっかりと説明するだけで全然あなたをとりまく環境に変化が出ます。
それは大都市でも地方でも同じことです。
令和時代の経営において、アップデートをしないといけないのはあたな自身かもしれません。
UKパートナーズでは、財務を中心に金融・資金繰り・会計・保険などのコンサルティングを提供しています。
noteを読まれて自社での取り組みなどご不明な点ございましたらお気兼ねなくご質問いただければ幸いです。
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梅村 尚樹
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