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イギリスでの住まい探し ロンドンセントラルか郊外か? 日本人が多いエリアに住みたいか?

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は少々番外編です。が、とても大切な生活の基盤であるイギリスでの住まい探しについてです。
ロンドン中心部に住むか、郊外に住むのか。もしくは日本人が多いエリアか否か。様々な選択肢がある中で、どういうメリットとデメリットがあるのかを整理しながらイギリスに住む予定のある皆さんの参考になれば嬉しいです。


さて、東京より高いとされるロンドンの家賃。
また観光とは違い、いざ住むとなるとどこから考えればよいのか分からない事も多いと思いますが、殆どの場合、以下の5つくらいの要素で決めるのではと思います。以下の順番で整理していきたいと思います。

 ①オフィスへの通勤距離
 ②子供がいる場合は子供の学校への通学距離
 ③街の雰囲気やスーパーなどの生活利便性 
 ④日本人の多いエリアに住みたいか。
 ⑤どんな家に住みたいか(マンション or 一軒家 )

①オフィスへの通勤距離
正攻法の探し方です。ロンドン中心部にオフィスがある人の多くは地下鉄・鉄道でオフィス最寄り駅まで乗り換え無しで行ける路線エリアを探すことになると思います。その中でも日本人のご家庭が多く住むのが、スイスコテージ(Swisscottage),フィンチェリーロード(Finchely Road), ハムステッド(Hamsted)など。そのメリットとして、日本人ドクターがいる病院や歯科があったり、日本食材スーパーや魚屋さん、また日本人のセラピストのいるエステサロンや美容院など、英語にちょっと不安がある方でも居心地よく暮らせる環境でしょうか。逆にセントラルでもちょっと日本人の方が多いエリアは嫌だという知り合いのファミリーはベーカーストリート(BakerStreet)などのエリアを選んで住まわれていました。

②子供の学校
子供がいる家庭にとっては重要ポイント。学校をある程度絞り込んでから実際の家探しに入ることも(我が家も)。我が家が学校を決めるプロセスは第二話をぜひご覧ください。ただイギリスの場合、基本的には住所が決まっていないと学校に申し込みができないのでご注意ください。

③街の雰囲気やスーパーなどの生活利便性 
治安や住みやすさという意味で、街の雰囲気は非常に大事です。私はイギリス到着後の約1か月間は毎週末ごとに各エリアに出かけて街の雰囲気を自分の目で確かめました。まぁ家族も合流しておらず他にやる事も無かっただけですが。。土地勘を養うというイメージでしょうか。
イギリスでは郵便番号を入れるとそのエリアの過去の犯罪件数などの履歴が分かる警察のウェブサイトがあります。https://www.police.uk/

イギリス警察のウェブサイト

ちなみにスーパーマーケットにもレベルというかランクがあり、日本人が比較的多く利用するのはWaitrose(ウェイトローズ)という貴族系のスーパーです。我が家は安い食材を求めてTesco(テスコ)やSainsburry(セインズベリー)などの庶民系スーパーに通っていました。あと新鮮な魚の刺身などの日本食材を扱うAtariya(アタリヤ)などのお店もあります。ここは週末のご褒美的な店で、行くとテンションが上がります。ちなみに魚については貴族系スーパーのWaitroseでさえも、その売り方には疑問が残ります。間違いなく生では食べない方が良さそうです。陳列ケースに入っている丸ごとの魚よりも、できればパック入りの魚がおススメです。魚は何と言ってもAtariyaです。

④日本人の多いエリアに住みたいか。
結構ここはリアルなポイントです。私の場合、職場はロンドン中心部ですが、「せっかくなので日本とは違った生活が良い」という妻との相談により、ロンドン郊外南西部に住むことにしました。具体的にはリッチモンド(Richmond)、パットニー(Putney)、ウィンブルドン(Wimbledon)、キングストン(Kingston)近辺です。この辺りは治安も良く、スーパーもあり、少々郊外ですがロンドン中心部へのアクセスも悪くない事から納得感があるエリアです。金融系の方はロンドン中心部から少し北にあるスイスコテージ(Swisscottage),  フィンチェリーロード(Finchely Road),   ハムステッド(Hamsted)あたりの高級なアパートメントに住んでいるイメージです。

あと日本人学校や日本語の通じる病院が近くにあるアクトン(Acton)、イーリング(Ealing)周辺に住む方も多いです。日本人の多いエリアに住むかどうかは人それぞれの好みというか考え方に寄ります。更にオシャレエリアとして、アールズコート(Earls Court)、サウスケンジントン(South Kensington)があります。ここは家賃も相当高いですし、本当にお金持ちが住んでいるイメージです。オシャレなレストランやお店がたくさんあるエリアです。そこから少し離れて、ハマースミス(Hammer Smith)あたりも色々なお店があります。

いずれにせよ日本人が多いエリアに住むかどうかについては、

メリットは
-何かの時の安心感がある
-病院やスーパーなど英語が得意じゃない方の生活
(特に赤ちゃんのいる家庭)が便利

デメリットとしては、
-海外に来てまで日本人が多くいるエリアに住むと、狭いコミュニティなのでもし合わないと逃げ場が無くストレスあり


ロンドン地下鉄マップ

⑤どんな家に住みたいか(マンション or 一軒家 )
我が家は、妻からのリクエストで「郊外で森が近くにある一軒家」になりました。以上です。
我が家の場合、日本で住んでいたような東京都心部の生活とは全く違った、のびのびとした生活をしよう!と決めたので自宅は郊外にしたという経緯で、結果として日本人もあまり多くないエリアでした。ちなみに必ず見たほうが良いおススメ不動産ウェブサイトはhttps://www.rightmove.co.uk/ です。


Right Moveウェブサイト

我が家は、私がセントラルロンドンにオフィスがあったのですが、少し珍しいケースになると思いますが、

・オフィスはセントラルロンドンだけど、郊外の1軒家

その決断に至ったきっかけは、家の下見の際に担当してくれた不動産会社のイギリス人のおばさんが初日に放った「せっかくなら東京じゃできない生活をするのが良いと思うわ!」という一言(たぶんそう言ってたと思う)。とはいえ、日本人向けのネット情報にはリッチモンドあたりまでの情報しかなかったため、伝手をたどって、ウィンブルドン、パットニー、トゥイッケナム周辺に住んでいた日本人の方から郊外の住宅街の様子を聞いたりもしました。結果分かったのは、

-郊外住まいは、子持ちのイギリス人夫婦の理想的な生活であること。
-子供ができるまでは都心セントラルで生活し、子供ができたら郊外の一戸建ての家で子育て。

実際、子供たちが編入した学校の父兄も、聞いてみると若いうちはロンドンに住んでいたという人たちが、たくさんいました。
家を具体的に検討したのは、子供の学校がある程度決まってからですが、10件以上見学して決めた家は郊外(結構、田舎感のあるエリア)の一軒家でした。家賃は月約2,000ポンド。築50年の年季の入った家です。決して裕福ではない我が家ですが、会社からサポートされる家賃の上限をオーバーした分は自腹で負担しました。田舎とはいえ日本と比べて広い間取り、日本では夢の広い庭、車の駐車スペースなど自分なりの小さな達成感はありました。その代わり犠牲になったのはお父さん(私)の通勤時間です。

という事で、まとめですが、

 ①オフィスへの通勤距離
 ②子供がいる場合は子供の学校への通学距離
 ③街の雰囲気やスーパーなどの生活利便性 
 ④日本人の多いエリアに住みたいか。
 ⑤どんな家に住みたいか(マンション or 一軒家 )

を基準として家選びをするのが良いのではないかという記事でした。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。
続きはこちらです。


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