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イギリスのパブリックスクール受験。 娘の受験記 その②

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、我が家のイギリスパブリックスクール受験のプロセスの続きです。イギリス渡航前に通っていた日本の学校への復学をやめた我が家ですが、その代わり決めたのはイギリスのパブリックスクール受験へのチャレンジです。そのプロセスについて続編を書きたいと思います。皆さんの参考になれば嬉しいです。


前回の記事で我が家の娘がイギリスのパブリックスクール受験のチャレンジを始めたという記事を書きました。

前回の続きでもあり、色々と具体的な名称も出てくるので今回も限定とさせて頂きます。例題やスケジュールなどの図や文字もたくさん(約5,700字)となりますが、ぜひ読んで頂ければと思います!


日本の中学受験との違いは色々とありますが、最も大きな違いは、その時間軸です。Year7で入学するパターンとYear9で入学するパターンの2種類がありますが、日本で中学二年生に当たるYear9で入学するケースが多いと思いますのでその前提で考えると、実際に入学する年の3年前に試験を受ける事になります。具体的にイギリスのパブリックスクール入学に向けた時間軸と項目を整理してみると、大体以下のような感じです。Year5で出願をして、Year6で試験を受けるというのが多数派のイメージです。逆にテストが終わって進学先が決まってからの2年間は本来の学校生活(スポーツや課外活動)を頑張って、Year8の時に確認テスト的なCommon Entranceを受けてYear9で入学という流れです。

受験過程。Year6の時に大きなイベントが続きます

次にテストの概要ですが、ペーパーテストと内申書がメインの日本の中学高校受験とは大きく異なり、イギリスのパブリックスクールの場合は以下の5項目が大きな柱です。

①学校からの推薦状
②共通テスト(ISEB Pre Testと呼ばれる)
③学校独自のテスト(②で代用するケースの学校もあり)
④面接
⑤その他学校での1日模擬生活を通して、学校へのフィットを確認

我が家の場合、学校との面談では
「いつかは日本に帰るのでシニアスクールへの受験はちょっと。。。」
煮え切らないというか、やる気のない我が家に対して、先生からは
「とりあえずチャレンジするだけでも良いですよ」というコメントをもらった事もあり、「やってみようか」と、失礼ながら腕試し感覚で始めたパブリックスクール受験でした。ちなみに学校には我が家と同じように会社の駐在でイギリスに住んでいるご家族が他にもおり、オーストラリア、韓国、南アフリカなどの子供たちの中にも「とりあえず受けてみる」というチャレンジをしていた家庭はいくつかありました。
そんな中、以下のように具体的な学校の候補・選択肢を4-5校程度提示された事もあり準備を始めたのが受験1年前のYear5でした。イギリスに渡ってから2年目の時です。

■チャレンジ校(今はまだ合格圏ではないが、頑張れば可能性あり)
-Charterhouse (チャーターハウス)
-Benenden(ベネンデン) 
■現実的な学校(現在の成績で合格が現実的に狙える)
-Epsom College(エプソムカレッジ)
-St. Johns(セントジョンズ)


今回は試験の準備についてステップごとに書いていきたいと思います。
まず上記①~⑤の項目の前にステップ⓪は、

試験を受けたい学校(志望校)への出願です。

と言ってもそんなに難しくはなく、自分でできます(他の人にやってもらう事もできるのだと思いますが、自分でやるべき事だと思いますし簡単です)。
各学校のウェブサイトで子供の情報などを登録して、登録料=試験料の振り込みをすればOKです。例えば日本でも有名なハーロー校(イギリス本校)の場合、以下のサイトからオンラインで色々な情報(受験する子供の情報と保護者の情報)を登録し、登録料=受験料として350ポンド(1£=180円換算で約63,000円。高い!)を支払えば完了です。しかし高いです。。あとは学校から試験に関する色々な指示や情報が届きます。通常はYear9(日本では14歳になる年齢=中2)で入学するケースが多数だと思うのでYear9のエントリーのリンクを下記に貼っておきます。
https://www.harrowschool.org.uk/admissions/year-9-entry

どの学校に出願するにせよ、このRegistrationと呼ばれる登録のプロセスは必須です。出願したい学校のウェブサイトに行くと「Admission」という項目があってそのページから登録できるので、
「Home」⇒「Admission」⇒「Registration」というステップで覚えておくと良いと思います。

その上で実際の試験対策についてですが、以下の5項目に分かれます。

①学校からの推薦状
②共通テスト("11+" や "13+"、または "ISEB Pre Test"と呼ばれる)
③学校独自のテスト(②で代用するケースの学校もあり)
④面接
⑤その他学校での1日模擬生活を通して、学校へのフィットを確認

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