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イギリスのパブリックスクール受験。 娘の受験記 その①

割引あり

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、我が家のイギリスパブリックスクール受験のプロセスについて書きます。イギリス渡航前に通っていた日本の学校への復学をやめた我が家ですが、その代わり決めたのはイギリスのパブリックスクール受験へのチャレンジです。そのプロセスについて書きたいと思います。皆さんの参考になれば嬉しいです。


前回の記事で日本の私立小学校への復学をやめたという記事を書きました。

理由は色々あるのですが、一番の理由は

「それが子供にとって最も良いと思ったから」 です。

とはいえ、経済的な問題(学費が払えるのか)や、日本への帰国辞令が出たらどうするのかも冷静に考える必要があります。ただその時に慌てて考えても遅いという事態を避け、選ぶことのできる選択肢をちゃんと残しておくという意味で、まず取り組もうと考えたのは娘のパブリックスクール受験でした。ただ少し正直に言うと、記念受験というか腕試しに近い感覚でした。

その頃に娘はイギリスでYear6(日本の小学校5年)を迎えており、同学年のクラスメイトはちょうどタイミングよく、いわゆるシニアスクールへの進学をどうするかの本格的な検討開始時期に差し掛かっていました。全ての子供&親たちが進学について真剣に考え始める時期です。

ちなみに日本からの留学生の場合、海外からの子供の受け入れ態勢(寮など含めた生活の基盤)の事を考えると、おそらくパブリックスクール(私立)一択になるかな思います(既にイギリスに家族で永住している場合は公立校も選択肢に入ります)。

イギリスの私立中学・高校は、Year7かYear9から始まります。中でもいわゆるパブリックスクールと呼ばれる学校は、殆どがYear9(日本では中学2年生)から5年間のカリキュラムです。念のためイギリスの教育機関の位置付けを以下に掲載します(出典:文部科学省のHPより)。
赤色で○印を付けたところがパブリックスクールの5年間です。Year9からYear11までの3年間と、Year12からYear13の2年間のシックスフォームと呼ばれる大学進学のための準備過程の計5年間です。ちなみにイギリスの大学は日本とは違って3年間で卒業です。

イギリスの教育システム。一番右がパブリックスクール(私立)の過程。出典: 文部科学省のHPより

プレップスクールに通っている子供と親たちは、パブリックスクールへの受験を大前提に考えており、Year5の前半くらいから進学相談のミーティングが学年主任の先生と親との間で開かれます。たまたまイギリスで入学した小学校がプレップスクールだった我が家も、その流れに自動的に乗る事となりました。別の記事でも書きましたが(下記参照ください)、プレップスクールの主なサポート内容の一つとして「シニアスクールへの進学相談・サポート」というものが大きな柱になっており、その流れに乗った形です。


我が家の娘は9歳でイギリスに渡りました。本来Year5に編入するところ、英語が全く話せないという事情もあり学年を一つ下げてYear4に編入しました。そして入学から1年ちょっと経った頃のYear5の前半に先生との進学相談の時間が取られました。

娘の時の進学相談では、
「うちは会社の都合でイギリスに駐在しているので、いつかは日本に帰る予定です。子供の進学先はまだ決めてないんですけど、とりあえずトライするという感じでチャレンジしても良いですか?」と率直に聞いてみました。

「そうですか。すぐに方針が決まってなくても、試験にチャレンジするのは良いと思いますし、私達学校としてもできるだけサポートしますよ。○○(娘の名前) の成績と日頃の学校生活を見ていると、いくつか選択肢はあると思います。」

という感じでいくつかの学校の候補を挙げてくれました。具体的には、以下のような感じでした。ここからは特定の学校の名前を含めて約2000字に渡ってもう少し詳しく過程を書いていきます。ぜひ読んでみて頂ければ!

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