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我が家のお受験の場合 息子(第二子)のお受験記 合格までのプロセス その⓪

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、息子(第2子)の小学校受験プロセスに関する記事です。息子の受験プロセスは第1子の娘の時とは全く異なるもので、どのような顛末だったのかを3回の記事でお届けします。今回はその1/3です。皆さんの受験に向けた参考になれば嬉しいです。


前回の記事では娘の受験について書きました
今回は息子が都内のお受験の前哨戦である神奈川県の受験を受けながら、
11月の本番に向けた試験直前のあるできごとについて書きたいと思います。

息子にとって、本番である東京都内の入学試験が本格化する前の10月20日過ぎの事です。試験まで10日を切って神奈川県の入試も始まり、我が家はかなりピリピリとしたムードに包まれていました。ペーパーでは相変わらずケアレスミスが目立ち、面接の練習においては生まれつきの父親譲りの性格のシャイ&頑固さが相変わらずで「これで大丈夫かな」という不安が我が家を包んでいた時期でした。

我が家は共働き世帯で、物理的に小学校受験のために会社を休むわけにもいきません。そのため息子はいつも通り朝8時から夕方6時くらいまでは保育園で過ごし、6時に保育園へ息子を迎えに行って帰宅してからが本番です。急いで晩御飯の支度をして食べさせ、それが終わると眠くなる子供を何とかお勉強に向かわせるまでが大変な第一歩。そこからようやく直前の対策が始まるわけですが、大体いつも気付くと夜8時前になります。ペーパーを用意して前日間違えた問題を解かせるのですが、疲れている息子はいい加減に解いてしまい間違えると私や妻が「何でこんな問題間違えるの!昨日もやったでしょ!」と思わず頭に血が上って爆発してしまう始末。。

主に直前時期の対策を実際に息子と向き合って取り仕切っていた妻は常にイライラ気味で、また夜8-9時前に帰宅して途中から妻・息子に付き合う父も一緒に熱くなってしまって、思わず怒鳴ってしまうという事も1度や2度ではありませんでした。冷静に考えてみると息子がやりたいと言い始めた訳でもなく、完全に親の都合で始めた小学校受験なのに、子供にやる気なんてあるはずがありません。また教室で他の子供たちと一緒にやるのであれば、自然な競争心をベースに色々とやる気も出るというものですが、平日のこの時期はそういう訳にもいかず、息子にとっては意味不明に親に叱られてとても辛かったのではないかと思います。叱られる度に泣きべそを書いて、それでもペーパーに取り組む姿を後から思い出す度に、自分自身の未熟さに反省ばかりです。あの時に取るべき息子との向き合い方としてはベストではなかったと思います。

面接の練習でも、自己紹介をさせるために息子に話をさせるのですが、なかなか自信を持って言えなかったり、途中で言いたい事を忘れて黙り込む事が多く、そこでも母親がまた大爆発したりしていました。その時の模様をスマホでビデオに撮っているのですが、息子の表情を見ると完全に無表情。なんのためにこれをやっているのかを理解しないままやっているので、あまりにも子供らしくない表情をしていました。私が面接官だったら、絶対に合格させないだろうなという典型的なパターンでした。。そしてその夜に起こったことはあれから数年経った今でも忘れられません。その当時は親子で川の字で寝ていたのですが、夜の2時くらいに息子が突然ガバッと起きて、

ごめんなさいーごめんなさいー」

と何度も泣きながら大声で叫ぶのです。
そんなになるまで私と妻は息子の事を追い詰めていたのです。

当たり前ですが、完全に100パーセント親の責任でした。考えると今でもゾッとしますが、その事件があった翌日、私と妻は息子を保育園に送って行った後、会社に1-2時間ほど遅刻する旨を連絡し、駅前のカフェで何のために小学校受験をするのかを話し合いました。この話し合いがその後の息子の小学校受験、ひいては息子の今後の教育方針に大きな影響を与えた決定的な場だったと思います。話し合った内容は

①本当に何のために小学校受験をするのか。親のメンツや自慢のためではないのか
②深夜に息子にあそこまで言わせるほど追い詰める事が本当に息子のためになっているのか
③息子が子供らしく振る舞っているのはどういう時なのか
④息子にはどういう子に育って欲しいのか。そのために小学校受験が本当に必要なのか

でした。結論としては

-試験直前だが今のやり方は明らかに良くないという事
-もっと子供らしく伸び伸びと育って欲しい事
-規律ある接し方は必要だが、子供を親のストレス発散先にしない事
-そのためにもっと息子がリラックスして試験に臨めるようなやり方にする事
-その結果、小学校受験に失敗しても良いと割り切る事

を夫婦で確認できました。
「当たり前じゃん」と言われそうな事ばかりですが、試験直前のストレスがかかる時期になって私も妻もそんな基本的な事すら忘れていました。試験まで10日を切ったタイミングでしたが、このタイミングで決定的に重要な事を夫婦で再確認できた事は本当に良かったと思います。翌日からはやり方を少し変え、親の心の持ち方も大きく変えて過ごしました。

これが無いまま試験に臨んでいたら、仮に志望校に合格したとしても何だか嫌な思いが残る受験プロセスだったなと思います。

その意味で、今から小学校受験に挑戦される皆さんにお伝えしたいのは、
「何のために子供の小学校受験をするのかを常に頭に留めておくべき」と
いう事です。

特に試験直前のストレスがかかる時期は気をつけて頂きたいと思います。
小学校受験は、ほぼ100パーセント親の試験です。子供が「お受験をしたい」と言い出すわけではありません。「子供のため」と言いながら本当は誰のためなのかをよく考えて臨んでいただければと心から思っています。

少し長くなったので、今回はこれで終わりにして次回に続きます。
今回も記事をご覧いただきありがとうございました。
続きはこちらです。


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