イギリスのパブリックスクール受験。 娘の受験記 その③
お父さんです。
このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。
今回の記事について
今回の記事は、我が家のイギリスパブリックスクール受験のプロセスの続きです。イギリス渡航前に通っていた日本の学校への復学をやめた我が家ですが、その代わり決めたのはイギリスのパブリックスクール受験へのチャレンジです。そのプロセスについて続編の第三弾です。皆さんの参考になれば嬉しいです。
前回の記事で我が家の娘がイギリスのパブリックスクール(ボーディングスクール)受験のチャレンジを始めたという記事を書きました。
前回の続きで第三弾です。色々と具体的な名称も出てくるので今回も限定とさせて頂きます。約8,500文字に渡る長文ですが、ぜひお付き合いいただければ幸いです。今回の記事のポイントは以下の2つです。
1. 試験のプロセスについて
2. 受験したボーディングスクールの特徴やポジションマップ
では改めて前回の記事のおさらいから。
イギリスのパブリックスクールの受験の場合、日本の中学受験との違いはたくさんあります。色々とありますが、最も大きな違いは、その時間軸です。Year7で入学するパターンとYear9で入学するパターンの2種類がありますが、日本で中学二年生に当たるYear9で入学するケースが多いと思いますのでその前提で考えると、実際に入学する年の3年前に試験を受ける事になります。具体的にイギリスのパブリックスクール入学に向けた時間軸と項目を整理してみると、大体以下のような感じです。Year5で出願をして、Year6で試験を受けるというのが多数派のイメージです。
次にテストの概要ですが、ペーパーテストと内申書がメインの日本の中学高校受験とは大きく異なり、イギリスのパブリックスクールの場合は以下の5項目が大きな柱です。
①学校からの推薦状
②共通テスト(ISEB Pre Testと呼ばれる)
③学校独自のテスト(②で代用するケースの学校もあり)
④面接
⑤その他学校での1日模擬生活を通して、学校へのフィットを確認
前回の記事では、①と②について記事を書きました。今回は③, ④, ⑤について書きます。結論から申し上げますと、③, ④, ⑤は1日の中で行われます。
ちなみに娘が受験した学校は、先生からおススメされた以下の4校でした。
上の2校がチャレンジ校で、下の2校が現実的に狙える学校というイメージでした。
1. Charterhouse (チャーターハウス)
2. Benenden(ベネンデン)
3. Epsom (エプソム)
4. Clanleigh (クランリー)
なんだか学校の所在地がロンドンの南から南西方向ばかりが多い感じですが、住んでいたエリアがパットニーから少し郊外に行ったエリアだったので、先生のおススメも結果的にそうなったのだと思います。
②の共通テストをその当時通っていた小学校(プレップスクール)で受けた後、そのスコアと一緒に、①の推薦状が小学校から出願した学校へと直接送られます。送付された後、1₋2か月くらい経ったころに次のステップに進む対象者にはメールで「〇月〇日に学校に来てください」という案内が来ます。
この共通試験のプロセスにおいては、いわゆる「足切り」というものは余り無いのではないかと思いますが、イートンやハーローなどの人気校にはあると聞く事もあります。我が家の場合、出願した全ての学校から二次試験(③-⑤)の案内が来ました。
そして今回の記事は、具体的に「チャーターハウス」の受験での実例を元に話を進めていきたいと思います。チャーターハウスはチャレンジ校として受験した学校ですが、いわゆる「ザ・ナイン」と呼ばれる非常に伝統のある学校の一つです。具体的に来たメールは、以下のようなものでした。
ここで以下の3つの試験をすると書いてあります。
③学校独自のテスト(②で代用するケースの学校もあり)
④面接
⑤その他学校での1日模擬生活を通して、学校へのフィットを確認
具体的には以下のような時間割が設定されていました。合計で4時間弱のテスト時間ですが、実際に学校のキャンパスで、入学後の生活イメージを具体的にシミュレーションしながら、③、④、⑤が先生方によってチェックされるという感じの流れです。
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