【ざびえる】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる
これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。
戦いの模様はこちらから
ざびえる本舗:ざびえる(大分県)
なんとなく長崎のお菓子かと思い込んでいましたが、大分っ子がこよなく愛する九州銘菓『ざびえる』。
フランシスコ=ザビエルに代表される宣教師たちが、戦国時代にキリスト教とともに持ち込んだもののひとつが南蛮菓子ですが、ざびえるもその伝統を受け継ぐ和洋折衷のお菓子です。
開けると5つ入っているのですが、南蛮菓の文字の下に入っているラインの色にご注目。
金と銀の2種類があり、それぞれ餡が違います。
金は白あんにラムレーズンが練り込まれており、銀の方はプレーンな白あん入りとのこと。
ラムレーズンあん大好きなので、これは楽しみ〜!
実食!
まずは金の方をいただきます。
開けてみると、ゴロンと固い!そして重い!
思っていたより無骨で重厚な面構えです。
この時点でレーズンの香りがほんのりしています。
あんはほくほくで、生地はねっちりめ!
ラム酒の香りはそこまで強くないものの、レーズンというかぶどうの爽やかさを感じます。
生地にも独特の甘味がありますが、これはトレハロースによるものかな。
銀のざびえる
銀の方も続いていただきました。
ゴロンとした金に比べて、気持ち柔らかいような……?
こちらはプレーンな白あんなので、生地に入ったバターの香りがしっかり鼻に抜けます。
どちらもおいしい!
瑠異沙
こちらもざびえる本舗が手がける銘菓、瑠異沙(るいさ) 。
キリシタン少女を思わせる、儚げなすみれ色のパッケージが特徴です。
ホイル包み焼きスタイル。
シャトレーゼの梨恵夢と一緒ですね。
写真がうまく撮れませんでしたが、あんもすみれ色でびっくり!
洋酒が使われており、香りもどこかフローラルでした。ハイカラなお菓子だ。
まとめ
大分ではメジャーな洋風和菓子、ざびえる。
昭和32年に誕生したざびえるは今でこそ大分で盤石の地位を築いていますが、実は一度その歴史は途絶えています。
元々ざびえるを作っていたのは「長久堂」というお菓子屋さんだったのですが、平成12年に自己破産し、ざびえるを味わう術は一度絶たれました。
しかしファンから復活を熱望する声も多く、その声に背中を押された元従業員たちが「ざびえる本舗」としてざびえるを蘇らせることを決意したのです。
しかし当初は窯が変わったことで仕上がりが大きく変わってしまい、試行錯誤の末にオリジナルの味が再現できたのはざびえる本舗立ち上げから何と7年後のこと。
絶対にこの味を途絶えさせないという強い意志、執念に近いものすら感じます。
不死鳥のように蘇った奇跡の銘菓、ざびえる。
食べるたびにその不屈の気持ちを思い起こさせる、元気の出るお菓子でした。
ざびえる本舗では工場見学もやっているそうなので、一度は足を運んでみたいですね。
それではまた次回🌕
今回のお店:ざびえる(ざびえる本舗)
※なぜか公式サイトが埋め込みできなかったので、別のオンラインショップ様のリンクを貼っております。
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