成功する企業とオフィスの清掃について
その会社のオフィスを見れば、会社の姿が見えてくるものだ。
私は企業に訪問したとき、必ずその会社のオフィスを観察する。オフィスがきちんと清掃されているか、資料やファイルが整然と整理されているかをチェックする。これらの状況は、会社の経営状態を反映していることが多い。
実際に、経営がうまくいっている企業ほどオフィスは整理整頓されている。逆に、机の上に書類が散らばっているような会社で、業績が良いところはほとんど見たことがない。
パソコンのデスクトップも同じだ。アイコンが画面全体を埋め尽くしているのを見かけることがあるが、その状態を「すぐアクセスできるから便利」と思う人もいる。しかし、画面に無数のアイコンが並ぶと、それだけで視覚的に疲労が生まれるのだ。
経営者が率先して行う清掃の重要性
会社のリーダーである経営者が、まず率先して清掃に取り組むことはとても重要だ。自分の会社に対する愛情と敬意を表す行動こそが、会社全体の風土を作る。私が尊敬するある経営者は、毎日自らトイレの清掃を行っている。率先垂範は、リーダーシップにおいて欠かせない要素だ。
私自身も、毎日オフィスの清掃を行い、パソコンのアイコンを整理するようにしている。雑然としたオフィスは、物を探す時間を増やし、集中力を奪ってしまう。たとえ掃除が得意でなくても、習慣として行うことが大切だ。
習慣としての清掃
掃除が苦手という人もいるかもしれないが、それは単なる言い訳だと思う。どれだけ改善しようと努力しただろうか?どこかで「汚くてもいいや」と妥協していないだろうか。
成功している飲食店やホテルを見ると、どこも清掃が行き届いている。清潔な環境はお客様に信頼感を与え、リピートにつながる。そして、それはオフィスでも同じことが言える。
お客様に見える店舗はきれいにしているが、お客様に見えないバックオフィスが散らかっているケースもある。社員が過ごすスペースこそきれいにしておくことが、生産性向上には非常に大事だ。
あなたは毎日、清掃と真摯に向き合えているだろうか?小さな積み重ねが大きな成果につながる。それを忘れず、毎日の清掃を会社の成長の一部と捉えて取り組んでほしい。
浮島 達雄
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