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一生に一度は行ってみたい:伊香保温泉編

思い出したかのようにnoteを綴る。
なんで思い出したんだっけ、そうだ、IP流出事件があったからだ。

飽き性で面倒くさがりの僕は、案の定noteもすぐ飽きてしまい書くことが億劫になっていた。
が、別に書くネタが無いなんてことはなく(むしろ書きたいことは沢山あるのに)、ただ純粋に書くのが面倒くさいという理由で放置していたのである。

※そして更に放置して書き出してから1ヶ月経って待望のリリース

さて、このタイトルもいずれ(そう、いずれ)シリーズ化したいと思っていた旅行記。その名も「一生に一度は行ってみたいシリーズ」。
今回は新宿から2時間半で行けるふらっと一人旅の模様をお届け。
果たしてシリーズ続編を書くことがあるのだろうか。神のみぞ知る。

* * *

時はコロナ禍。
春から続く「自粛ムード」に国民のストレスも限界と思われる最中、業界の圧力からGOTOキャンペーンが強行。
世間では外遊びについて賛否両論ある中で、「近場ならセーフ理論」を盾に伊香保温泉に行ってた。近場ならセーフ理論って何だよ。

今年の夏休みは8/6~8/12と7連休を組んでいて、キャンペーンもあったのでどこかに旅行に行きたいな~とは考えていたがご時世もご時世ということで、最後までずーーーっと悩んでいた。
どこに行くのか、はたまたどこにも行かず引きこもるのか。
悩んでいる最中にも東京都ではコロナ第二波などと騒がれ始め、ますます大手を振って飛行機でビューンと「THE・旅行」がしづらい空気感が出てきた。
でも行きたい。旅行に。旅行にというか、テレワークで退屈な日常からエスケープしたい。ようやく梅雨も明けたし。

日本の数ある温泉地のなかでも、都心からのアクセスの良さで人気といえば草津や熱海を思い浮かべる人が多い(と思われる)が、悩みに悩んだ結果「伊香保温泉」へ決めた。

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最終的には前日予約・半日後出発という突貫スケジュール。優柔不断を煮詰めて取ったアクのような気分屋である。
さて、そんなスケジュールで行けちゃう伊香保温泉ってそもそもどこにあるのかと言うと、

こんな感じ。
(分かりやすく草津温泉をルートに入れているが、その途中にある「石段街口」というのが伊香保温泉のバス停)
バスタ新宿から約2時間半、お値段なんと片道2,710円。安い!!!

アラサーにはもう4,5時間のバス旅は身体的に苦しいので、3時間以内で行けるのは嬉しい。しかも安い(重要)。
コロナのせいで飛行機・電車・バスと旅客運送業もしんどい状況だが、今回はありがたく利用させていただいた。
高速バスネット

前日21時に宿とバスを予約し、翌朝9時にバスタ新宿へ。
とにかく旅程を柔軟に変更して好きなときに好きなところへ行けるのが一人旅のいいところ。一切気を遣わない。

バスは2:2の4列で後方にトイレ完備、充電用USBコンセント完備。
行きも帰りも途中で上里SAで15分休憩。
ご時世なので席も空いていたが、温泉地ルート(草津行き)のため自分以外は全員カップルだった。強く生きたい。

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着きました。
石段が365段あって、その左右にお土産屋さん、飲食店、宿なんかが点在している「石段街」がメインストリート。
山の上から温泉が湧いていて、それに沿って開拓されたんだろうか。

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昔ながらの旅館

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ANIME IS GOOD. COOL JAPAN.
横に捨てられている空き缶がCOOLじゃない。

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石段の左右の町並みはやはり風情があった。
駄菓子屋や射的なんかもあって、どこか懐かしい、タイムスリップしたような気分。
山に囲まれているのでいくら登っても遠景はとにかく山しかないが、それがまたいい。山しかないところに来た、というのがいい。

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登りきると結構息が上がる(しかも夏なので暑い)石段の先には神社が。
神社以外は特に何も無い。横を抜けていくとさらに山を登ることができる。

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せっかく階段登ったのでそのまま奥地を目指す。
コロナ前はどうだったのか分からないけれど、道中は本当に「何も無い」。
お店がいくつかあるものの、全て閉まっている。
焼き鮎500円、食べたかった……。

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川沿いを歩いていくと、温泉の成分で川底や川辺が茶色く変色していた。

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さらに歩いていくと、紅葉シーズンにはよく写真家が訪れるという「河鹿橋」がある。

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更に行くと露天風呂があり、ここのポップで初めてヤマノススメの聖地であることを知った。3期の8,9話が伊香保温泉と榛名神社回とのことなので、そこだけでも見なくては。1期は見てた。

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お風呂に入って汗を流し、再び温泉街へ。
スタンドビアカフェ的なところで売っていたかわいい見た目の瓶ビールを片手に、ロープウェイ駅へ向かう。

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標高955m

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(パノラマ撮影・クリックで拡大)
見晴駅から歩いて15分くらいで、山の反対側?の展望台へ。
正直めちゃめちゃ気持ちいい。高いところって気持ちいいよね。
もうすこし澄んでいたら奥の方まで見渡せそうだったが残念。

山の中を散策していると夕方になってきて、1日歩き回って疲れてきたので宿に向かった。

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でん!

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ででん!
うまーーー!!

久しぶりにこういうの食べた。家で一人でご飯作るときはたいてい1品、多くて3品くらいだし。
やはり美味しいご飯を食べると身体の中から幸せが溢れてくるのが分かる。食事は大事。

直前の予約で予約時は夕食も付けていなかったのだが、チェックインした際にお願いしたら出してくれた。なんでもかんでも急な野郎だが快く対応していただき感謝である。
部屋もとくに不便することなく(トイレのドアの立て付けがちょっと悪くて固かったくらい)、快適だった。
食事はカタコトのアジア系外国人労働者っぽい若い女性が運んできてくれた。なんかほっこりする。がんばれ。
お値段も安かったし、温泉も悪くなかったし、料理も美味しかったし、一人旅にぴったりの「ちょうどいいお宿」だった。

美松館

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夜の石段街をちょっと散歩して、周辺の居酒屋でまったり晩酌して1日目終了。


* * *


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おはようございます(天国)。

朝から貸切露天風呂を予約(大富豪)し、最高の2日目スタート。
ちなみに露天風呂入ったあとそのまま内湯の大浴場へとハシゴした。

さて、2日目のコースは伊香保温泉を離れ、
・榛名山(榛名富士)
・榛名湖
・榛名神社
を観光していこうというローカルバス旅である。車の免許はあと10年はいらないなと思った。マイナンバーカードあるし。
コロナのためバスは1組か2組しか乗ってこない。帰りは貸し切りだった。
本当にコロナの影響が心配である。

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伊香保のロープウェイに比べるとかなり急だし早い。テンション上がる。

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頂上からは榛名湖を一望……できない。(!)
ロープウェイのこの柱のやつが邪魔(この逆側へは行けないっぽい)。
さらに登った先の神社山頂からは見えるらしいのだが、登ってみたものの時期が悪かったのか木々と葉が生い茂りすぎてほぼ見えなかった。
ぴえん超えてぱおん。

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しかも社がなんかだダサい。安っぽい。コレジャナイ。

ただ山岳地帯の風というのはもうこれは本当に言葉では言い表せないくらい気持ちいい。高ければ高いほど気持ちいい。榛名山は標高1449m。
しかもなんか吸ってるだけで肺が浄化されてるようなすごい空気が流れている。無料でこの空気が吸えるんですか?って感じ。山の空気は美味しいというのは本当だ。涼しいし、最高である。

でも実は無料ではなくロープウェイは往復850円する。
ラーメン1杯と山の空気、同じくらいか。

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(パノラマ撮影)
ロープウェイを降りて、榛名湖周辺を散策。榛名湖デカい。
でも徒歩1時間くらいで1周できるらしい。

グループ 1

よく見て下さい。榛名山のロープウェイ駅のあの邪魔なやつが遠くに見える。
こう見ると山の高さと榛名湖のデカさが少し伝わるだろうか。

榛名湖バス停近くで昼食を取り、またバスに乗って本日のメインイベント榛名神社へ。

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最初の門から本殿まで長めの参道が続いているのだが、これがものすごーーーーーーーーーく良かった。

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ゲームの世界のような綺麗な空気と千本杉と川と苔と木漏れ日が石造りの参道を守護(まも)っていて、ハンパなく厳かな空気がそこにはある。

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滝とかある。
調べてみると火の神カグツチと土の神ハニヤスを祀っているらしい。
でも雰囲気的には水の神も入ってたけどな~~~。
というか火要素が無かった。

(ツイートのスレッドに何枚か写真ぶら下げてます)
凄すぎて結構撮ったが、これは是非実際に行ってみて欲しい。

いや~~~良かった。一番良かったかも。

そんなわけで神社を出たあとちょっとカフェで休憩してから伊香保温泉へ戻り、夕方17:25にまたバスタ新宿へ向けて出発。
(榛名神社から帰路はとくに何も無いので飛ばす)

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結局お土産としてアホほど温泉まんじゅうを持ち帰り(賞味期限2日)、
時間があれば寄りたかった「水沢うどん街」のうどんも買ってきた。
※うどんは9月15日現在まだ食べていないので感想無し。

* * *

せっかくの夏休みだしどっか行かなきゃ!ということで本当に急遽ふらっと敢行した伊香保温泉(と榛名エリア)旅行だったが、気分転換になったし一人旅ならではの自由さを満喫してとても良い思い出になった。大満足。

大切な人と二人で行く旅行とか、仲のいいグループでわいわい行く旅行もいいけど、やっぱり一人旅には一人の良さがあるなあというのをしみじみ感じた旅でした。つ、強がりじゃないです。

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「近場の旅が幸福招く」

というわけで9月20日・21日で栃木県の日光周辺に行きます。
今回は男4人の「わいわい旅」。
またいつか記事書くかもしれません。死ぬまでには書きます。

というか御神水おみくじ(水で濡らすと浮かび上がる)が有名な時点でやっぱり水属性じゃない?カグツチどこいった。

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