「小さい頃からお片づけが好きでしたか?」
「大浪さんって、小さい頃からお片づけが好きだったんですか」
「もともと片付けが得意だったんですか?」
お客様からよく聞かれる質問です。
ちょっと答えるのが難しいこの質問。
小さい頃から片付けはしていました。でも、「好き」とか「得意」というわけではなかったのです。
いま思う、幼少期の環境からの影響。
ここで少し、私の小さい頃の話をさせてください。
私が子供だった頃。
私はたくさんの習い事をさせてもらっていました。
3歳からバレエやダンスを始め、その後、水泳や英会話の塾も始めます。
そんな私、小学校の頃の1週間のスケジュールはこんな感じでした。
月曜 バレエ
火曜 バレエ(学校行く前に水泳)
水曜 水泳
木曜 英会話
金曜 バレエ
土曜 水泳→バレエ
日曜 水泳
水泳の練習で日焼けしていた頃。なぜか後ろにムキムキのお兄さんがいますね。笑
なので、一番ハードな日は、
朝練
↓
(家に帰らずそのまま)
学校
↓
(またもや家に帰らずそのまま)
バレエ/水泳/塾
といった流れで、家に着くのは夜の8時?9時?
ご飯を食べて、お風呂に入って、宿題やって(やらないことの方が多くて先生によく怒られていた)、寝るだけ。
送り迎えやお弁当作り、小さい弟の子守など、両親&祖父母と家族総出でサポートしてもらっていました。ある時は少し離れたところに暮らす母方の祖母まで!
つまり、全然家にいない子供だった。
中学に上がると同時に、バレエは辞めます。
そして本格的に始めた水泳は、ほとんど毎日練習。朝練も増えて、長期休みは合宿や大会などで遠征していることがほとんど。
水泳の練習後には、塾が夜9時〜11時までありました。
家に着いたら12時過ぎていた。。なんてことはざらにありました。
そんな感じで、全然家にいない生活が小・中・高校と続いていたのです。
家にいない私が、家に求めたこと。
自分が好きでやっていたことなので、習い事を辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。
ただ、どうやったらもっと過ごしやすい部屋になるのかな、というのは、ぼんやりと考えていたように思います。
家にいる時間が短いから、少しでもリラックスできる環境にしたい。
学校や習い事の準備を効率よくできるようにしたい。
何より、部屋が片付いていると落ち着くし、ストレスも溜まらない!
そんなわけで「部屋を綺麗に保ちたい」という理想は常に持っていました。
「小さい頃から片付けが好きだったんですか?」
だからこの質問には、
「片付けが好きだった、というより、自分がリラックスできるように部屋は綺麗に保っておきたいなぁ、と思っている子供でした。」
というのが私の答えかもしれません。
そうです。
「綺麗にしておきたいなぁ。」というのはあくまで理想で、現実は片付け→リバウンドの繰り返しだったのです。
リバウンドだらけの私の片付け人生
一念発起して、さぁお片づけ。
使っていないものは潔く処分して、服は綺麗に畳んで、本や小物も綺麗に並べて。なんなら「導線が良くないのかも!」と模様替えなんかもして。
よし、今度こそは心を入れ替えて、このまま綺麗を保つぞ!と意気込んでは数日後、「忙しい」を常套句に散らかって行く部屋。
そんな「リバウンド」を子供の頃から、そして社会人になってからも、かれこれ10年以上繰り返していました。
そう、だから私は、もとから片付けが得意だったとか、片付けが好きだったとか、その才能があるだとか、そんなことは一切なかったのです(あったら10年以上もリバウンドを繰り返さないですよね)。
ただ一つ、ずっと消えなかった思いは、「どうやったら、自分が心地よいと思える空間が作れるんだろう」ということ。
お花を飾ってみたり、色々しました。。
「片付け人生」が終わった
試行錯誤を続けていたある日のこと、ふとあることに気がつきました。
そのことがきっかけで、私のリバウンド片付け人生は、なんと終わりを迎えることとなるのですが、そのきっかけについては、また後日書かせていただきます。
片付けのリバウンドを克服したいま、私はたった40平米の小さな家で、二人暮らしをしています。
(前は100平米くらいのところに住んでいた気がする。)
もう私には、「片付けなきゃ!」というストレスもなく、片付けのために時間を割くこともありません。ある意味で、「片付けのない」生活を送れるようになりました。
掃除のためにハウスクリーニングの人に定期的に来てもらう必要もないし、友達に「今から行っていい?」と急に言われても、いつでも快く迎え入れることができます。
ミニマリストではないので、好きなインテリア雑貨も飾ってあるし、ファッションも楽しんでいます。
作家さんものの器が好きなので、個展があるたびに遊びに行って、買い物もします。
「片付け」でたくさん悩んだから(自分はなんてズボラなんだろう、ってよくガッカリしていました)、今は悩んでいるお客様のサポートができて、嬉しい限りです。
この文章を読んでくれた人に、私も片付けできなかったんだよ、ってことが伝わり、「それでもできるようになるんだ!」と片付けで悩んでいる方を勇気付けられたらいいな、と思います。
今回はこのあたりで。
後ほど、その「きっかけ」についても書かせていただきますね。
最後までお読みいただきありがとうございます!いただいたサポートは、片づけの普及活動に大切に使わせていただきます。