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「東京に住んでて芸能人と飲んだことない人、なんなの?」

 「東京に住んでて芸能人と飲んだことない人、なんなの?」と、脳内の仮想港区女子が俺に囁いている。
 初めて肉眼で見た芸能人は東京ゲームショーか何かのイベントでステージに立ってたラッキィ池田さんです。
生まれも育ちも東京だからこそゲームショーみたいなイベントに行きやすかったのだから、仮想港区女子みたいな世界線で生活している人がいることも想像に難くない。
でも昔のバイト先の先輩も「上京して初めて見た芸能人は香田晋」って言ってたから、憧れの芸能人とキラキラ出会うみたいなことは基本的にないんだろうな。

 ここ十年二十年で状況が変わったのは接触商法の確立と、ユーチューバーの出現で芸能界的なものへの参入障壁が下がったことが大きそう。
 推しと話せるなんて妄想の世界の話だったのに、今では個別でメッセージを返してくれることだってあり得るのだから恐ろしい。

 アイドルは好きだけど歌ってる姿を見ていたいので、2shotでチェキ撮れますとか、個人宛てにメッセージをもらえますとかはあんまり嬉しくないというか。
みんなのために歌ってるアイドルを見て「僕のために歌ってくれてる」と思うことはできるけど、僕のためのメッセージを送るアイドルを見たら「他のやつにも同じこと言ってやがんだろうな」って思うのが人情なんじゃないのってテスカトリポカ思うワケ。
 射幸心を煽る商法としては有効だけど、ファンとして望んでいたのはこの形だったか反省はする。

 久しぶりに地下アイドルを応援しているけれど、グッズや曲を販売する手前の段階のグループをどう応援したものか迷っているところもある。
写真撮りまくるしかないのか。推しとか関係なくメンバー全員と。
MiiSはみんな声出てて、客席の隅っこにいても楽しいから全員と写真撮らせてもらうのも良いかもしれないね。
 かつての推しと撮ったチェキを私の遺影に使う説があったけれど、毎年撮り直したほうが良いとも言うし。推しがみんなアイドルを辞めてしまったからな。

 自分の文学フリマの準備でライブとか行けないでいたから、今死ぬと最後に見た芸能人がデザフェスで見たムラムラタムラさんになってしまう。
ラッキィ池田に始まりムラムラタムラで終わるなら、わりと一貫性のある人生かもしれない?

【イベント情報】
来たる12月1日の文学フリマ東京39
東京ビッグサイト西3・4ホール
ブース:ぬ-23のステラーブックスにて、私の詩集『死にたくなくなる薬を飲んでまで』が頒布されます!
こちらのWEBカタログにも載っているのでぜひお近くにお立ち寄りの際は見に来てくださいね。
https://c.bunfree.net/c/tokyo39/w/ぬ/23

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