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感想「私本太平記」(吉川英治)3巻みなかみ帖

 足利尊氏が主人公の長編歴史小説、第3巻。
兼好法師の登場です!
そして今巻は恋愛巻。
身分違いの恋からの駆け落ち。
凋落した2人が見出す希望。
……と、古今東西の鉄板の話です。
主人公? ほぼ出てこないよ……。

時代はさらに不穏度を増していきます。
鎌倉幕府の上に天皇がある設定が、設定すらも消し飛びかかっています。
「天皇、ご謀反」って日本語がおかしいぞ……。
当時、宮門に公家が逃げ込むことは、大使館に逃げ込むのと同じアンタッチャブル化だったのですが。
入って取っ組み合いの捕物してる……。

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