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二十四節気 夏至

一年でもっとも昼が長く 夜が短いころ

言い換えると、日の出から日の入りまでの時間が一番長いころ。
日の出は、地平線(水平線)から太陽の頭が出た瞬間。
日の入りは、地平線(水平線)に太陽の頭が沈み切った瞬間のことです。

太陽が出ている時間が一番長いということは、太陽は、東の空から昇り、空を一番遠回りして、西の空へと沈んでいくということです。
そのため、南中高度(太陽が一番高くにあるときの角度)も一番大きくなり、横浜では、78°。真上から太陽が照り付けてくるように感じます。

と、言うことは、太陽が一番高い時の、地上に落ちた影は、一番短くなります。

…と、視点をぐるぐるぐるぐる、変えてみる面白さがあります。

全部、夏至の時の現象を表しているけれど、全部、違うことを言っているようにも感じませんか。

「至」いたるという字は、行きつく、その先がない、到と同じ意味を持ちます。
一年というスパンで俯瞰してみると、極みに至ったのが、「夏至」です。

だから、太陽がが出ている時間が「一番」長く、南中時の影が「一番」短いんですね。

これを陰陽で見ると、太陽は陽、月を陰とするので、陽の力が一番大きく(強く)なる時、と表現ができます。

太陽復活と言われる冬至から、少しずつ少しずつ陽気を増し、今、ピーク。その裏では、静かに陰の力が復活し、バトンの受け渡しが行われました。

分かりやすいように、画像を加工してあります

と、言っても、陽のピークの時にも、陰はなくなったわけではありません。
画像の真ん中の白い部分を見ると、中心に小さな黒い丸が存在します。
(白が陽、黒が陰)
どれだけ陽の力が増しても、決して、陰の力は消滅することがなく、反対に、陰の力がどれだけ増しても、陽の力は内側に抱かれているのです。

傾きすぎることが悪いことではありませんが、常にバランスを取ろうとするのが、この世界の理(ことわり)ということなのです。

そして、「極まって転ず」。
冬至の時にはよく聞く言葉かもしれませんが、夏至も同じく、極まって転じた時です。

真ん中の太極図で見ると、白から黒の陣地に移動したところです。
季節の変わり目は、体調を崩しやすかったり、揺らぎやすかったりしますが、実は、安定してそうな夏から秋がしんどいなぁという人が多いかもしれませんね。

暑さは、これからやってきます。
気というのは、巡らせることで、活性化します。

自然界の陽の気がピークである今、私たちも気をチャージする必要があるんですね。
来たる、蒸し暑さに備えて。

夏は、五行でいうと火。(画像の赤い部分)
気は、気持ちももちろん含まれますが、様々なところでチャージすることができます。

色なら赤、食べるものなら苦み、感情なら喜び。
私の夏至的(ってなに)喜びについては、ひとつ前の記事に書いたので、そちらを読んでいただけると、楽しいかと思います。

ちょっと気分が落ち込んだら、赤い服を着てみるとか、ランチに迷ったら、真っ赤なトマトをたくさん使ってる夏野菜なんちゃらにしてみる、煮詰まってきたら、とにかく楽しい!って思えることを気分転換にしてみる。と、こんな風に過ごして、気をチャージしたり、巡らせたりして、夏至から冬至までの半年間、ぐるんとまわれるようにしてみましょう。

「あ~今年の夏、遊んだわ~楽しかったわ~」っていう思い出って、また、来年の夏、遊べるようにがんばろ!!みたいな栄養剤になりませんか?

「夏」なのでね!!遊んでね~!!

夏至の夜ってどう過ごしますか?
キャンドルナイトやってるところ多くないですか?
遅くまで太陽が出て明るいから、そっと灯した蝋燭の灯りで過ごそっか。みたいな。

このピークの時は、ちょっと静かに過ごす。
陽の気がたっぷりだから、反対に、自分はちょっと陰的になる。
あえて、そのポジションを取ることで、バランスを取るってことなのかな。
私は、なんか、とても好きです。

そして、日本での夏祭りの本番って、これから来ますよね!
花火大会も今年から復活するところが多そうです。

夏至のピークの時とはちょっと雰囲気が違って、花火をあげる由来や意味もいろいろとありますが、これからやってくる秋の訪れを感じながら、去り行く夏を盛大に見送る感じがして、とっても好きです。

ドカンドカン花火上げて、夜通し踊り狂ったり、音楽かき鳴らしたり、笑いあって汗混じり、埃まみれになって、夏をめいいっぱい過ごす。
その場にいかなくとも、そういう雰囲気を感じるだけでも、楽しくなります。

始まりと終わりのセレモニーを派手にする文化に通じているんですかね。

私たちの暮らしとしては、これからが夏本番。去り行く夏が後ろ髪ひかれるくらい、「喜び」の夏にしましょうね。

七十二候

乃東枯 なつかれくさかるる
うつぼぐさの花穂が黒ずんで 枯れたように見えるころ

菖蒲華 あやめはなさく
水辺にあやめの花が 美しく咲くころ

半夏生 はんげしょうず
夏至から数えて十一日目を半夏生という
半夏(からすびしゃく)が生えはじめるころ

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うきこ
ありがとうございます!