死に体惑星

(資源は有限と言われる。地球人は鉄を掘り、石油を吸い上げ、ダイヤモンドを磨く。これに地球はどう思っているのだろう。その現状は置いておいて、この偶然の産物のような惑星は面白い。酸素と二酸化炭素の循環はまさに偶然の奇跡だ。地球の意志は真面目らしい。)

最後の船が飛び立った

私の体で最も栄えた生物は私の体の中を食い漁り、ついには自分達の生命を私から排外する結果となったな

人類は宇宙の波の果てに消えていく


次に生まれ変わるときは恒星に生まれたいものだ

恒星の最後とは派手なものである

超新星爆発を起こすか、収束して中性子星となるか。それはわからないが、ともかく終わりは明確なのだ

命果てるまで光り輝き、生命を照らし続ける神のような存在


惑星の生涯が終わる時点はいつなのだろう

生命の住めない真っ黒な星となる時か

これは病死か


恒星の膨張に飲まれる時か

これは他殺だ


巨大な隕石によって割られる時か

これは事故死


私はそろそろ眠くなった

死体となった私を宇宙を漂う旅人が見つけたときに、私はまた宇宙のどこかで輝いているのだ


まわりまわって、世の中が幸せになる使い方をします。