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キャリアコンサルタントが試しに社内公募に手を挙げてみた話。(選考中の「面談」は「面接」だった)

おはようございます。キャリアコンサルタントの齋藤亜瑚です。
今年は梅雨に入る前に暑い毎日がはじまってしまいましたね。喉が渇く前の水分補給です!お忘れなく!!

転職以外の選択肢として、社内公募に応募してみたらどうなるのか?どんなことに気をつけなければならないのか?キャリアコンサルタントが実際に体験したことをこのnoteにまとめておきたいと思っています。
キャリアコンサルタントが試しに社内公募に手を挙げてみた話。(50代が悶々としていたこと)|齋藤亜瑚 (note.com)

今日は、「選考中の『面談』は『面接』だった」を書こうと思います。

「ざっくばらんな面談」は「面接」だった

こちらをお読み下さっている皆様は、転職活動をした時に、
「書類選考が通過しました。『一次面接の前にざっくばらんなカジュアル面談をします』」と言われたことがあるのではないでしょうか。
「選考ではなく、まずはお会いして情報交換しませんか?」など、応募意思がまだ固まっていない段階で行われるのがカジュアル面談ですが、キャリアコンサルタントとしては「情報収集の場と考えて、あまり構えずに受けて欲しいけれど、【面接と同等の準備はしていってほしい】」といつもアドバイスしていました。

今回の社内公募でも、「まずは来週、ざっくばらんに面談しましょう」と担当役員から連絡が入りました。

面接と同様に準備をしなくては。

整理したのは、こんなことです。
1.何ができるか(これまで経験してきたこと)
2.何がしたいか(今後やってみたいこと)
3.何故社内公募に手を挙げてみたのか(異動希望の動機)

面談は、社長と担当役員、そして私の3者で行われました。
まだ現職には知られてはまずいとのことで、お昼休憩の時間でセッティングされました。
社長は開口一番、
「私、齋藤さんは手を挙げてくれると思ってた。おっとりに見えて意外とアグレッシブなところあるよね」と言いました。
アグレッシブなのかしら?確かに今の会社の社員の中にあってはそう見えるのかもしれません。

冒頭に、今回のプロジェクトについて、作ろうとしているサービスの概要と同業他社の動きと、1年後にどのような状態でサービスをスタートする予定かがざっくり説明されたあと、社長が切り出しました。

社長「改めて、齋藤さんは、なぜ公募に応募してみようと思ったの?」
(キャリアコンサルタントとして、相談に来られた方へのアドバイスをするのにちょっと体験してみたかった、なんて言えない…)

私「新規事業の立ち上げに興味があり、チャンスだと思ったこと。
今の所属部署での仕事は転職希望者と接点の多い役割(BtoC)だが、本来は採用企業との接点も多い仕事(キャリアコンサルタント)を長く経験していて、企業との交渉は経験があるため今後はBtoBの仕事の割合を増やしていきたいと思ったこと。
今まで目標数値はおおむね達成できていることもあり、新しいことにチャレンジしたいと思っていること。この3つが主な理由です」
と、準備していた志望理由を伝えてみました。

担当役員「新しい試みなので、おそらく今の部署のように定時では帰れないようになると思うけど、ご家族はなんて仰っていますか?」

私「この会社に転職してくるまでは、土日や時間外は関係なく仕事をしているような環境で、家族も慣れっこだと思います。体調管理だけは注意しようと思います」

担当役員「今の部署では数字にこだわって成果も出しているようですが、あなたが抜けたあとは大丈夫だと思いますか?」

私「(それって、どちらかというと経営陣が考えることなのでは…?と思いつつ)最近転職してきた部員は仕事の飲み込みが早く、ぐんぐん成長していますし、来春には今産休中のAさんも復帰してきます。私は転職していなくなるわけではなく、同じオフィス内にいるので何かあれば対応することもできるのであまりインパクトはないのではないかと思います。」

社長「齋藤さんからは何か質問はない?」

私「冒頭に、1年後のプロジェクトのあるべき姿の説明をいただきましたし、これから立ち上げということなので、固まっていることはまだほとんど無いんじゃないかなと思っています。今はこうだと思っていても、異動後のタイミングでは違うことも出てくると思うので…。具体的な質問はありません。私はベンチャー企業での経験もあり、『何も固まっていない』『昨日言っていたことと、今日では指示内容が違う』環境にも慣れていると思います」

社長「固まっていない組織で働くのは慣れてるってことね、そういうオトナを組織に入れるのも大事なことかもしれない。」

正味20分程度で「面談」という名の「面接」は終わりました。
思えば、アドバイスする側ではあるものの、当事者として「面接」を受けるのはほぼ8年ぶりでした。

やっぱり、
1.何ができるか(これまで経験してきたこと)
2.何がしたいか(今後やってみたいこと)
3.何故社内公募に手を挙げてみたのか(異動希望の動機)
これらを準備しておいて正解。最後の社長の言葉で異動は決まったと確信しました。

今後もこの基本をお伝えしていきたいと思います。

来週は、「異動が決まったあとに起きたこと」について書こうと思います。
それでは、また!齋藤亜瑚でした。




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