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再スタート。2021年お正月に提案したい、「人材紹介会社を徹底的に使いこなすコツ3つ」

皆さまあけましておめでとうございます。笹乃亜瑚改め齋藤亜瑚です。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

2020年に引き続き、人材紹介会社のウラ側について触れつつ、転職活動で押さえておきたい「胆 キモ」の部分についてお伝えしていければと思っています。

さて、これをお読みになっている方の中には、転職活動を始められた方も多いのではないかと思います。そこで質問です。あなたがお使いになっている人材紹介会社のキャリアコンサルタントは、どんな人ですか?

 優しくて穏やかな人ですか?

 テキパキと“できる系”ですか?

 朗らかな癒し系ですか?

そこまでよく知らない。コロナ禍にあり、実は一度も直接会ったことがない。という方も多いのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

下記について、当てはまることがないか一度振り返って考えてみてください。

1.求人票が大量に送られてくるし、受験することをとにかく急かされる

2.送られてくる求人票の中身がいまひとつピンと来ないものばかり

3.問い合わせをしても連絡が来るのが今一つ遅い…

4.新しい求人票がほとんど送られてこない

上記はいずれも「担当コンサルタントとのコミュニケーション不足」が原因で起きる現象です。登録してから時間が経過していくにつれて、1.~4.までをたどっていくことになります。

転職者の皆様がよく勘違いしてしまうこと、それは「一度登録すればキャリアコンサルタントは自分の転職活動を全面サポートしてくれる」と思うことだと思います。ですが、1人のキャリアコンサルタントは、同時に数十人、多いと100人以上の求職者を抱えて活動するもの。一度会っただけでそのキャリアコンサルタントを使いこなすことはなかなか難しいです。

以前上司だったキャリアコンサルタントは、有望だと思った転職者には2度、3度と直接会ったり、しょっちゅう電話したりしながらその転職者への理解を深めていました。

転職を成功させるには、あなたに関する情報(これまでの経験、価値観、今後の展望)を、いかに担当コンサルタントと共有できるかがカギになってくるのです。

「えー!めんどくさい!!●●という会社は電話でカンタンにヒアリングしただけで情報をたくさんくれるけど!」と思った方もいると思いますが、恐らくそんなあなたは人材紹介会社経由では、希望通りの転職は難しいかと思います。

せっかく登録したのだから、どうせならとことん担当のキャリアコンサルタントを使いこなしませんか?

使いこなすという表現が嫌であれば、「とことん理解しあって転職活動を応援してもらう」と書き変えても良いかと思います。

そのコツを3つお伝えしたいと思います。

1.送られてきた求人票に目を通したら、とにかくクイックレスポンス!

求人票を送られてきても、回答を放置している方、多いのではないでしょうか。マズイです。何故なら、コンサルタントは求人票に対する反応をみて、あなたが「売れる人材か・売れない人材か」を判断しているからです。

提案された案件に対するあなたの反応は、「応募したい」か「応募したくない」か「迷っている」のいずれかのはずで、それを担当のキャリアコンサルタントにすぐに伝えるべきです。特に、「応募したくない」や「迷っている」ときは、「どうして」「何が」あなたを迷わせているのか/応募したくないと思わせているのかを伝えるべきなのです。

自分が思っていること・感じていることをきちんと言語化することは、実は自分自身にとってもとても重要なことです。担当のコンサルタントはあなたのその反応を見て、次の提案を考えることになりますし、転職活動への「本気度」も理解できるようになっていきます。

どんな性能の良いカメラでも、ぼやけたレンズのピント合わせをしなくては良い写真は撮れません。このピント調節にあたる行動が、「送られてきた求人票へのレスポンス」なのです。

最悪なのは「ただなんとなく」放置することです。転職者自身が転職することに誠実に向き合っていなければ、キャリアコンサルタントにもそれはきちんと伝わってしまいます。

毎日、キャリアコンサルタントは新しく登録してくる転職希望者と接点を持っていくのです。あなたが回答を1週間放置したら、キャリアコンサルタントのあなたへの優先順位は当然ものすごく下がってしまいます。

2.嘘や隠し事をすることは止めよう

ひとつの人材紹介会社だけで最適な職場を紹介してもらえたらそれに越したことはないのですが、私は複数の人材紹介会社を比較検討することもわるいことではないと思います。

理想は、●クルートやパ●ナ、マイ●ビ、JA●リクルートメント等の全方位型の大手人材紹介会社に1社と、自分の専門分野に精通した(IT特化、金融機関特化、若手営業職特化、医療介護系 等)特化型の中小規模の人材紹介会社に2社くらい登録して、提案を比較検討したり、担当するコンサルタントとの相性を見てみることです。病院に通院してみて、セカンドオピニオンを利用するのと似ていると思います。

良くないのは「あなたのところだけで就活してます!」と言っておきながら、他社にも依頼をすること。そしてそれを隠すことです。

よくあるトラブルは「A社に依頼したと思っていたがB社から応募していた」等、各社の進捗がごちゃ混ぜになってしまうことです。二重応募等のトラブルが発生した場合、あなたはA社からもB社からも信用を失ってしまい、恐らく2度と案件を紹介してはもらえないでしょう。不用意にキャリアコンサルタントとの信頼関係を削ぐような行動はしないほうが良いと思います。

キャリアコンサルタント自身も、自社だけに依頼を受けているとは登録時当初は思っていません。「いろいろなコンサルタントと話をしたけれど、今後はあなたに一本化したいと思います」と言って貰えたら嬉しいですし、より一層頑張ろうという気になり、紹介にも力が入るもの。

他社からの進捗も「●●は△△社から応募しました。一次面接の結果待ちです」と隠さず話してもらえたら、「では、こちらで推薦した◆◆社の選考をすこし急いでもらう必要がありますね」と話が進みやすいです。

3.約束を守る。

応募書類のリバイスを●日まで。と一度約束したら、それを守ること。

一度面接の日程を調整したら、余程のことがない限りきちんと守って面接に行くこと。

当たり前のように見えて、できない方がとても多いです。特に現職中で活動していると、本当に忙しくて時間がなく、キャリアコンサルタントとの約束よりも現職の仕事が優先されてしまうことが多い。

約束が守れないと分かった時点で、一度「●日には間に合いそうもないですが、●日になら確実にお約束できます」と連絡してくる方もとても少ないです。(少ないだけに、当たり前のことを当たり前にできる人はとても目立ちます。)

小さな約束を破り続けた結果、【社会人としてのマナーを守れない人=売れない人】というレッテルを貼られてしまうのは、とても残念なことです。

一度信頼関係が崩れてしまったら、その紹介会社から継続して求人票を送ってもらうことは難しいです。また、他の人材紹介会社を探さなければなりません。要らぬ労力をかけるよりも、「約束を守る」ことを積み重ねて、キャリアコンサルタントにあなたへの強力な「応援団」になってもらうことに注力していきましょう。

いかがでしたか?思い当たることがあれば改善してみてくださいね。

それでは、またお会いしましょう!

齋藤亜瑚


よろしければサポートを是非お願いします。現在医療介護系の人材会社に所属しつつ、これまで経験してきたことを「転職しようと思ったこともないひとたち」「転職活動したことがないひとたち」が「転職せざるを得なくなってしまった」ひとに還元できるようにしたいと思い活動を始めました。