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KINTOのグラス、ダブルウォールグラスとサーモスのステンレスタンブラーを比較レビュー

ミニマリストの僕は長らくサーモスのステンレスタンブラーのみを使っていましたが、妻は金属製のコップは好きじゃないということでKINTOのグラスを購入しました。試しに僕も使ってみたら気に入ったので、自分用にもう一つグラスを買い、今ではそればかりを使っています。

ミニマリスト的にはステンレスタンブラー一択かと思っていましたが、必ずしもそうじゃないなと考えが変わりました。それぞれメリットとデメリットがあるので、グラス選びの参考にしていただければと思います。


口当たり

形状(反りの有無など)によっても異なると思いますが、ここでは飲み口が薄めのガラス、分厚いグラス、ステンレスという特徴に起因する口当たりだとします。

個人的にはダブルウォールじゃない普通のグラスが一番心地いい口当たりです。

イマイチなのはダブルウォールグラス。普通のグラスと比べると同じガラス製でも飲み口がかなり分厚いので、結構違和感があります。口コミを見ても同じ感想の人は少なからずいるようです。分厚い飲み口が好きだという人もいますが、一般的には薄い方が好まれると思います。

ステンレスタンブラーは普通です。ガラスのやさしい口当たりと比べると、可もなく不可もなくといった感じです。敏感な妻は金属味・金属臭が気になるとのこと。鈍感な僕は別に気にならないか、言われてみて初めて気になるかどうかというレベル。

ステンレスタンブラーだけを使っていた時は、特に気にしていなかった飲み口の口当たりですが、比べてみると微妙に違うんだなと感じました。逆に言えば、比べなければ分からない(気にならない)とも言えます。

ただの水分補給としてなら大した違いではありませんが、飲み物を楽しみたいというのが目的ならこだわる価値はあるかと思います。

保温・保冷性

ほぼ同サイズの氷を入れて溶ける時間を測ってみました。ざっくりした実験ではありますが、三者には明らかに誤差とは言えない差がありました。本当は小学生の自由研究でももう少し条件は揃えないといけないと思いますが(苦笑)

朝起きてから急に思い立って実験を開始したのがだいたい午前8時。気温は開始時(写真撮り忘れ)28度くらいで終了時は30度くらい、湿度は60度前後で推移していました。

最初に氷が解け切ったのがグラスで、記録は1時間25分。使ったのが大きな氷だったせいで思いの外長くかかりました。普段一緒に飲み物を飲んでいる時はこれより断然速く溶ける印象です。

次のダブルウォールグラスが2時間39分。正直購入前はそれほど期待していなかったダブルウォールグラスの保温性が意外に高いことに驚きました。

最長だったステンレスタンブラーが3時間23分。ステンレスタンブラーは長期間使って、その実力が分かっていたため驚きはありません。

厳密な対照実験ではないので、数字はあてになりませんが、ざっくり言って、ダブルウォールグラスは普通のグラスの2倍弱、ステンレスタンブラーは約2.5倍の保温力です。実際の使用環境でも三者にはこれくらいの差は感じます。ステンレスタンブラーは言わずもがなですが、ダブルウォールグラスも保温・保冷性に期待していいと思います。

断熱性(結露)

当たり前ですが、グラスは結露しまくります。コースター必須。対照的にステンレスタンブラーは断熱性が高かく、期待通り全くと言っていいほど結露しません。ダブルウォールグラスも意外に優秀で、厳密には少しだけ結露しますが、無視できるレベル。コースターも不要です。

なお、断熱性が高いことはいいことですが、断熱性の低さも100%悪いことばかりではありません。寒い時期は温かい飲み物で手を温めることができます。

外観・サイズ感

ダブルウォールグラスの底面には孔

外観については、グラスとダブルウォールグラスの場合、バリエーションが豊かです。それに比べて、ステンレスタンブラーはどれも似たり寄ったりで差がありません。ステンレスタンブラーもクールで良いと思いますが、僕はグラスが一番おしゃれかなと思います。ダブルウォールグラスの見た目は好き嫌いが分かれそうです。

グラスとダブルウォールグラスのデメリットとして、光の当たり具合によっては水垢が目立つことが挙げられます。とは言え、写真に撮ると目立つものの、普段使っていてそれが気になることは稀です。

もう一つ人によっては気になるかもしれない点は、ダブルウォールグラスには底面の気泡のようなものがあることです。これは商品の瑕疵(かし)ではありません。アマゾンのレビューなどを見ていると知らずにクレームを言っている人を時々見かけますが、どのダブルウォールグラスにも必ずできるものです。

左:85㎜(直径)×120㎜(高さ)/290ml
右:86㎜(直径)×89㎜(高さ)/310ml

サイズに関しては、グラスとステンレスタンブラーについては特に言うことはありません。普通に小さいものもあれば大きいものもあるというだけです。

一方、ダブルウォールグラスは、同じ容量の普通のグラスと比べて、ひと回り、ふた回り大きくなるという特徴があります。KINTOの二つの商品を比べても、ダブルウォールグラスの方が普通のグラスより大きいのに容量は小さくなっています。個人的には持ちにくくなったり、見た目もボテっとした感じになりやすく、デメリットに感じます。

このグラスはアーバンリサーチの店舗で実物を見て気に入り買いました。実は妻に文句を言われるほどコップ選びの旅は長かったです。千円程度の商品に1か月くらい悩みました。「【シンプルライフな買い物術】選択肢を減らすためにすること」はその時の自分に読ませたい記事。

透明であることによる利便性

中身が見えるというのは、飲み物を目で楽しめるというメリットがあります。実用性という観点では重要ではないかもしれませんが、フィーリングという観点では中身が見えることも意外に大事だったりします。実用性だけを考えてステンレスタンブラーを使っていた時にはなかった観点ですが、見た目でも飲み物を楽しむ妻の姿勢に影響を受けました。

また、コーヒーなど分量が重要なものに対しては、それを側面から目で確認できるという利便性もあります。ステンレスタンブラーは中身が上からしか見えないので不便です。この点はかなり大きいと感じます。

強度

ステンレスタンブラーは凹むことはあっても割れることはありません。気を遣わずに扱えるのがメリットの一つです。

グラスもダブルウォールグラスも落としたりぶつけたりすれば普通に割れるので、繊細な取り扱いが求められます。グラスは薄いものもあれば厚めのものもありますが、ダブルウォールグラスは薄いガラスになっていることが多いので、比較的割れやすいと言えるかもしれません。

強化ガラスでも割れる時は割れます。しかも、全面物理強化ガラスはいきなり爆発して粉々になることがあります(「デュラレックス」で検索してみて下さい)。そういった危険性もあり、個人的には強化ガラスを使うくらいならガラスは諦めて他の素材を選ぶ方がいいかなと思います。

電子レンジ

ステンレスタンブラーは全て電子レンジ不可です。グラスとダブルウォールグラスは耐熱ガラスであれば使用可能です。

食洗器

食洗器対応ならOKです。ステンレスタンブラーはだいたい大丈夫だと思います。

まとめ

ゆず茶の炭酸割り

保温・保冷性の高さ、結露のしにくさ、割れにくさといった実用性を重視するならステンレスタンブラーが最善の選択肢です。一方、見た目や飲み口の口当たりなどフィーリングを大事にするならグラスががおすすめです。ダブルウォールグラスは、デザインが好みで、分厚い飲み口と容量に対するサイズアップを許容できるならベストチョイスになるかと思います。

最後に余談ですが、この夏はゆず茶の炭酸割りにはまっていました。みかんやリンゴのマーマレードなどもなかなか美味しいですが、個人的にはゆずがベストです。種も食べられるらしいですが、邪魔に感じるので種がない(少ない)やつがおすすめです。


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