見出し画像

【3分で読める】「すぐやる人」と「すぐやらない人」の習慣

画像1

「今日は疲れたから明日からやろう」

そう思うものの、翌日も同じような理由で取り掛かることができず、結局何もしないまま終わってしまう。そんな経験はないだろうか。

本書は、ケンブリッジ大学で心理学を専攻した著者が、「すぐやる人」の行動や思考を分析したものである。

「すぐやる人」の行動や思考を真似て行動を起こすことで、いつも「やろう」と思って結局取り掛かることができず失敗していた自分から抜け出し、やりたいことを行動に起こして人生をコントロールしている感覚を得ることができる。

では「すぐやる人」になるためには、何が必要なのだろうか。
それは「意思×環境×感情」の力であると筆者は言う。順番に説明していこう。

意思

何事もモチベーションが高いときにやり始めるのにこしたことやない。しかしたいていの人はモチベーションを保つことは難しいため、モチベーションだけに頼らずに行動を起こすことが必要である。

そのためにできる工夫を説明していこう。

①仕組み化
やろうと思ったことをすぐに実践し、モチベーションだけで継続できるような意思の力の強い人はほとんどいないだろう。行動を意思の力に頼るのではなく、自分が動くことができる仕組みを作ることで、なんとなくやる気が乗らないときにも仕組みに乗って行動を始めることができる。

例を示すと、私の高校の同級生は現役で京都大学に合格したのだが、その子は毎朝6:30に学校に来て勉強していた。何も考えずに、仕組み化されたシステムに則って行動を起こすことで、自然と決められた行動を継続し行うことができる。

②一日を有効的に使う

人間は起床後2〜3時間がもっとも集中しやすいゴールデンタイムである。朝の1時間をどう過ごすかによって1日の生産性が決まる。散歩やストレッチなど、起床後に体を10分動かすとより集中力を保ち前向きな行動をすることができる。そのため、忙しい朝の準備で貴重なゴールデンタイムを無駄にするのではなく、早起きをして有効に時間を使うことで、意思の力が最も強い朝を効率的に過ごそう。

③疲れた自分を加速化させる

とはいえ、朝の2時間はあっという間である。朝のゴールデンタイムが終わったあとも意思の力を強くもって集中して作業するには、リフレッシュさせ、行動力・意志力を回復させることが重要だ。疲れている自分・集中力が切れている自分に気づいたら、以下のことを行ってみよう。

・15分前後のパワーナップ(仮眠)
・グリーンエクササイズ(自然を感じる)
・軽めのシャワー

とにかく疲れた頭をリフレッシュさせて、朝のような集中を取り戻そう。この他にも、軽いストレッチなどを行って自分にあった方法で気分を切り替えていこう。

④やらないことを明確にする
人生においてやらねばならないことはあまりにも多い。多くの人はTo Doリストを作りやるべきことを明確にしているが、反対にやらないことを明確にすることで、自分の時間とエネルギーを有効活用することができる。

例えばTwitterは15分以上見ない、お風呂にスマホを持ち込まない、気の乗らない約束は断る、などである。

やらないことを明確にし、優先順位を考えて時間を使うことで、自分で人生をコントロールしている感覚を持つことができる。

⑤明確な目標を持つ

突然だが目的と目標の違いはご存知であろうか。
目的は、将来なりたい姿などの状態であり、
目標は目的から逆算した、具体的な毎日のアクションである。
明確な目的を持つことで、目標が定まり、日々の行動の軸がはっきりする。例えば、看護師になって人を助けたいというのは目的であり、そのために看護学校に通うことは具体的な行動である。このようにして毎日の行動を決めることを「逆算思考」という。

環境


環境というのは意思の力を増減させる大きな因子である。モチベーションが低い人の集団の中で、自分だけ高いモチベーションを持ち続けることは、相当意思の力が強くないと難しいだろう。そこで、下記のような環境に入ることで、切磋琢磨しあうことができる。モチベーションを継続的に保つことで、意思の力を強く持ち続け、先延ばしにすることを少なくできる。

・行動力の高い人達の輪の中に入る
・ライバルを作る

感情

最後に、感情コントロールをすることで集中力を保つことができる。怒りや悲しみ、妬みなどの感情は継続的に意思を持ち続けるためには障害となる。

・自分の感情を受け止める
・感情を吐き出す

まずは自分の感情の揺れを知り、誰かに自分の思いを伝えたり、紙に書いたりして吐き出す仕組みを作り、メンタルのリセットをすることが必要だ。

「やりたい」と思ったことを続けることができれば、理想の自分になることができ、思い通りの人生を歩むことができる。結局成功している人は、意思の力が強いために、行動し続けることができるのだろうか。

筆者は、成功している人は、自分の意思が弱いということを自覚し、ではどうすれば意思の力を保ったまま、行動をし続けることができるのかを考えている。

以上にあげた項目を今から実践することで、戦略的に意思の力を保ち続け、行動し続けることができるだろう。

何か一つ、いまから行動を新しく起こしてみよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?