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Ukaのひとり旅紀行ー名古屋編②ー
Ukaのひとり旅紀行、名古屋編。
初日に旅の主目的である『CATS』観劇を終えた私。
初日の記録はこちら。
《2日目》8:30 ブックカフェでゆったりモーニング
名古屋に行くなら小倉トーストでモーニングでしょ。
旅行の企画段階はそんな気持ちでいた。
1日目は観劇後ホテルにたどり着くのが遅くなる予定だったし、元々朝は苦手。
ゆっくり起きて、ゆっくりモーニングが食べられれば御の字だなぁ…なんて思っていたら、宿泊する『ランプライトブックスホテル名古屋』のモーニングがあまりにも素敵だったので予定変更。
いつもひとり旅の時はモーニング付きのプランなんて予約しないのだけど、今回ばかりは即断即決でモーニング付きのプランを予約した。
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1日目に散々お世話になった併設のブックカフェでハンバーガーモーニングが楽しめるのだ。
中身が色々のミニハンバーガーを2つ選び、飲み物も選んだらモーニングセットの完成。
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数あるハンバーガーから私が選んだのは、とてもシンプルに「ツナチーズ」と「チョコチップ」。
そして清々しい朝には欠かせないオレンジジュース。
路地に面してガラス張りのカウンター席に陣取り、朝の名古屋を眺めながらの朝食。
なんて優雅。
ツナチーズはもう安定のおいしさ。
とろりとしたチーズとツナの旨みが最高。
朝は甘いものも入れたいからチョコチップを選んだけれど、これまたおいしい。
チョコホイップにざくざくとチョコチップが入っている満足感。
しかも例に漏れず片手には本がある。
(本が汚れると大変なので、もちろん食べ終わってから読んだ)
朝のおともに選んだのは、平澤まりこさんの『旅とデザート、ときどきおやつ』。
作者である平澤まりこさんの旅の記録が、旅先で出会ったデザートやおやつをメインに綴られている。
あそこのこの店に売っているあれがおいしかったと、旅のおいしい記録がぎっしり詰まった宝箱のような本だった。
手のひらサイズのハンバーガーとともに嗜むにはなんともおあつらえ向き。
たまたま手にした本の些細な偶然にさえ、私の心は軽やかに踊った。
《2日目》9:30 いざ、名古屋港水族館へ
チェックアウトは10:00予定だったけれど、少し早めにホテルを後にした。
本当にくつろげる、贅沢なホテルだった。
壁一面の本棚にあった本も気になるものがいっぱいあったし、また名古屋に来る時には使おうと心に決めて朝の名古屋を歩く。
2日目のメインは名古屋港水族館だ。
水族館が好きだ。
海の生き物たちが悠々と泳ぐ姿には癒されるし、薄暗い館内に水の光が揺らめいているのもなんとも落ち着く。
くらげ水槽の前に一日中いたいくらいである。
かといって、さすがにおひとりさまを極めている私でもひとり水族館は初の試みだった。
理由は単純、ひとりで行こうと思える圏内に水族館がないからである。
今回の名古屋港水族館も名古屋駅からは少し離れるので迷ったのだが、よくよく考えれば住んでいるところからすみだ水族館やサンシャイン水族館に行くよりもよっぽど近かった。
帰りの新幹線までどう過ごそうかと考えあぐねていた私は、昨晩のホテルでチケットを取ったのだった。
途中、推しと同じ名前の駅名を見つけてテンションが上がるなどした。
これだからオタクはしあわせである。
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《2日目》10:50 真珠取り出し体験
すっかり失念していたがGWだった。
子連れのお客さんも多いので賑やかではあったものの、館内は人でごった返している様子もなく比較的落ち着いていた。
嬉しかったのは子どもが騒ぐ声が不快ではなかったこと。
実は仕事を始めてから公共の場で騒ぐ子どもの声がどうしてもだめになってしまった。
だからといって連れている保護者の方が悪いなんて微塵も思わない(状況によるが)けれど、騒ぐ子どもの声を職場以外で聞くのが精神的にきつい。
けれどこの日は子どもが騒いでいても心穏やかにいられたのが嬉しかった。
むしろ「GWにおでかけなんてはしゃいじゃうよね、転ばないようにだけ気をつけて〜」くらい微笑ましく眺められたのでやはり心の余裕が足りていないのかもしれない。
そんな私にヒーリング効果がめちゃくちゃ高かったのが、入館してすぐの大水槽の前。
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魚いないじゃん。
…と思われる方もいるだろうが、ここはイルカが泳ぐ水槽の下の方なので一応イルカがいる。
ただこの時間はイルカショーの直前だったこともあり、人もおらずイルカも気まぐれに泳いで来てくれるだけだった。
この水槽の前に来た時になんだかどっと疲れてしまって。
仕事のこととか人間関係のこととか、日常的に溜まる疲労とか、意外と大丈夫じゃなかったんだなぁとぼんやり考える。
そう、水にゆらめく光はぼんやり考えるにはあまりにもちょうどよかった。
魚のいない水槽をぼーっと眺める女ひとり。
いま思えばなかなか心配になる光景だったかもしれない。
さて、しばらく大水槽の前でぼーっとしていた私はようやく館内を見て回ることにした。
そして見つけてしまったのだ。
乙女心、いや、幼女心をくすぐるコーナーを。
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真珠取り出し体験コーナーである。
こういうの見つけるとやりたくなってしまう。
え、ならない?
迷ったけれど、人もいないしせっかくここまで来ているしと2000円払ってやることにした。
ちなみに、スタッフさんに何名ですかと聞かれて1名ですと答えた時、後ろに並んでいた小さな子が「ひとりだって…」と心配とも嘲りともつかないトーンでお母さんに報告していてちょっとだけ胸が痛んだ。
ついでに昨日読んだ益田ミリさんの『ちょっとそこまで旅してみよう』の心惹かれた一節を思い出す。
早く「大人」という場所に逃げておいで。
なにもできないわたしは、彼に、彼女に、ビームを送った。大人になれば少しだけ自由だよ。ひとりで旅に出たって平気だよ。
ミリさんが旅先で出会った修学旅行中の一団。
わいわいと楽しそうな中に居心地悪そうなひとりぼっちの彼に、彼女に、心の中で贈ったこの言葉が私の中にすとんと落ちてきた。
そうだよ少年。
大人になるとね、無理に人と一緒にいなくても大丈夫になるんだよ。
そんなことを思いながら、スタッフさんの指示に従い貝を選ぶ。
隣に真珠の色や形についての説明書きがあって、これもなかなか興味深い。
市場に出ると価値がつけられてしまう不揃いな真珠たちだが、こうして自分で取り出すとなるといったいどんな子が自分の手元に来るだろうかとわくわくしてしまう。
こういうのは直感が大事、と即決で手を伸ばした貝を、ナイフを使って「パカっ」と割る。
本当に「パカっ」と音がして、中から小さな小さな、まんまるの真珠が顔を出した。
「綺麗なの出ましたね〜」とはスタッフさん談。
大きさこそ小さいけれど、たしかに綺麗に丸いかたちをしていた。
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とれた真珠はその場でネックレスに加工してもらった。(別料金)
そしてこのネックレスが今回の旅行で唯一の自分へのお土産である。
《2日目》11:20 はじめまして、ダイオウグソクムシ
真珠取り出し体験の後も水族館を見て回った。
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溺れてる…?と一瞬不安になるカメとか…
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なぜか胸を張るペンギンとか…
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まあるく展示されたくらげとか。
私はくらげ水槽が好きで、水族館に行くとだいたいくらげゾーンで20分くらいぼんやりとくらげを見ていることが多い。
名古屋港水族館のくらげ水槽はかなりアーティスティックで、くらげの神秘を際立たせるために素敵にライトアップしてあった。
それはそれでよかったのだけど、ちょっと落ち着かなかったのでめずらしく早めにくらげゾーンを通り抜ける。
そんな中で一際私の目を引く案内板があった。
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そう、ダイオウグソクムシである。
実はダイオウグソクムシ、私とは切っても切れない縁のある生き物なのだ。
昨年療育を担当していた子にダイオウグソクムシの熱狂的なファンがいて、よく頑張ったご褒美にダイオウグソクムシを描いてあげていた。
おかげでその子は嫌がることもなく一年間いろいろと吸収してくれたのだから、ダイオウグソクムシさまさまである。
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実際に目にしたダイオウグソクムシはとても静かだった。
水槽の隅っこにじっと固まりぴくりとも動かないけれど、初対面にもかかわらずどこか懐かしささえ感じるその出で立ち。
心の中で「ようやく会えたね」と語りかけてしまうくらいに、この出会いは必然だったような気がした。
※名古屋港水族館にダイオウグソクムシがいることは展示を見るまで知らなかった。
とはいえ私にとっては興味を惹かれるものだけど、あんな大きく案内板を出すほどなのだろうか…。
そう思っていたら、あちこちから「ママ!ダイオウグソクムシいるって!!」だの「せっかくならダイオウグソクムシと写真撮ったら?」だの聞こえてくる。
私は知らなかったけれど、ダイオウグソクムシはいまの子にとってはちょっとしたアイドルなのかもしれない。
《2日目》15:14 グッバイ、名古屋
昼前には名古屋港水族館を後にして名古屋駅へと向かった。
大尊敬している職場の先輩においしいひつまぶし屋さんを教えてもらい、そこでお昼を食べる予定が混んでいて断念。
ひつまぶし食べました!って報告する予定だったのにな、と少し残念に思いながら、スープストックでランチを食べた。
そのあとは駅で家族へのお土産を買い周り、15:14、名古屋発のぷらっとこだまに乗り込んで名古屋に別れを告げた。
一泊二日の名古屋旅行。
昼過ぎ出発昼過ぎ帰宅というゆるいスケジュールでの旅行だったが、それくらいの旅程の方が生来出不精な私には合っていた。
観劇もできたし、水族館にも立ち寄れたし、ホテルは大当たりだったしで大満足。
ひつまぶしが心残りなのでまた来ます、名古屋。
次来る時はジブリパークと小倉トーストモーニングも達成したいな。
ひとり旅、とっても楽しかったしめちゃくちゃいいデトックスになったので、機会があればまた実現させたい。
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Ukaのひとり旅紀行ー名古屋編ー、お付き合いいただきありがとうございました。
また次回のnoteでお会いしましょう。
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