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クリスマスマーケット-2

宿に着いたのは23時はとうに過ぎていたと思う。
朝ごはんを食べてから、ドイツのクリスマスマーケットを目指す。
夜には気づかなかったけれど、外は深い雪に覆われていて、空からは今にも雪が降り出しそうだった。

最初の目的地はハイデルベルク。ドイツ最古の大学があるこの街は、ゲーテやショパンにも愛された歴史ある街である。
クリスマスマーケットは前日に訪れたものより小さい。
ドイツのクリスマスマーケットだけあって、大きなソーセージやプレッツェルがストールに並ぶ。
マーケットのオリジナルマグカップでグリューワインを飲んでひと息ついてから、すぐに最後の街シュトゥットガルトを目指した。

シュトゥットガルトのマーケットはドレスデン、ニュルンベルクと並ぶドイツの三大クリスマスマーケットのひとつで、その規模は最大となっている。
各ストールの屋根の上には、かなり大掛かりな飾り付けがあり、どの飾りが1番素晴らしいかコンテストが開催されている。
飲食のストールだけでなく、オーナメントのストールもたくさんあり、可愛らしいクリスマスの飾り付けがたくさん売られている。

雪が降り続き、街は真っ白になっていた。ブーツで来たにもかかわらず足は悴み、コートの下にユニクロのライトダウンを着込み、さらにホッカイロを貼っても寒いくらいだったけれど、大勢の人がクリスマスマーケットを楽しんでいた。
木で象った雪の結晶のフレームがついたキャンドルスタンドと、サンタクロースが入ったスノードームを旅の思い出に購入した。

週末だけの忙しい旅だったけれど、こんなにクリスマスを楽しんだのは久しぶり。
クリスマスには幸せにする魔法を人々にかけてくれるのかもしれない。

まだ訪れたことがない人たちにはぜひ、1度ヨーロッパのクリスマスマーケットを楽しんでもらいたい。

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