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クリスマスマーケット


到着した空港はドイツのシュトゥットガルト。
最初に目指したのはフランス、アルザス地方のクリスマスマーケットだった。

友人がレンタカーを運転し、牧場とワイン畑を横目に他のメンバーはGoogle MAPを確認していた。
1つ目のマーケットはコルマール。
ここはハウルの動く城に出てくる街のモデルと言われている。
微妙に歪んだ木の柱と窓枠、クリーム色やミルキーピンクで塗られた壁が童話の世界を彷彿とさせる。

可愛らしいストールで買ったのは、グリューワインとザワークラウトとソーセージ。
屋外はとても寒いので、グリューワインは欠かせない。
この時はドイツとフランス、それぞれのマーケットを訪れたのだが、どの街でもグリューワインは振る舞われる。
それぞれのマーケットオリジナルのカップを買うこともできるので、
収集癖のある私は、結局訪ねたマーケット全てのカップを手に入れた。

腹ごなしにオーナメントで飾られた街を散歩してから、次のマーケットがあるリクヴィールを目指した。

リクヴィールに着いたのは夕暮れ時。
フランスの最も美しい村に登録されているこの村は、城壁に囲まれた小さな村である。
暗くなりイルミネーションがキラキラと光り、ストールからもやわらかな光が溢れる。
クリスマスマーケットはやはり夜がメインなので、人も多く賑わっていた。
この街はワインも有名で、甘口の白ワインを試飲させてくれるストールもある。食べ物のお店が多く、美味しそうなお菓子やおつまみのストールが、あちらこちらに見られた。
私が気に入ったのはマカロンというお菓子で、これは所謂日本人が認識しているマカロンとは違い、
ココナツが練り込まれたフィナンシェのような小さな焼き菓子である。
お店によっては出来たても食べられるので、バターとココナッツの甘い香りが口の中に広がる。
食べ歩きもクリスマスマーケットの楽しみのひとつだ。ここではアルザス地方特産のリースリングの白ワインを購入した。

思ったよりリクヴィールでゆっくりしてしまったので、村を出る頃には外は真っ暗になっていた。

夜もだいぶ遅くなりやっとたどり着いたのは、ストラスブール。
フランス国内のマーケットの中でも歴史が古く、最大規模のマーケットである。
広場には大きなクリスマスツリーがあり、キラキラと輝いている。
マーケットにはクリスマスのオーナメント、アルザス地方の特産品、グリューワインやクリスマスならではの食べ物とたくさんのストールが並ぶ。往来を行く人はみんな笑顔で幸せそうだった。
手が悴んでも、鼻の先が真っ赤に冷たくなっても、いつまででも見ていたい風景。クリスマスには人を幸せにする力があるのかもしれない。

少し長くなってしまったので、
翌日のドイツのクリスマスマーケットはまた次回。

クリスマスまでには書き終えよう。


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