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Cotswoldsをゆっくり歩く

今回はテムズ川から離れてCotswoldsを紹介します。


Cotswoldsはどのあたり

実はこれは意外と答えるのが難しくて、Cotswoldsという街があるわけでもなく、そのような行政区域があるわけでもない。なんとなくOSmapのCotswoldsの範囲くらいにした考えたことがなかったのですが。
M4沿いから行くとすると、Swindonで降りてCirencesterという街まで比較的簡単に行けるので、そこからどこか小さな街(村)に車を置いてフットパスを歩いていました。

公式にはCotswolds AONB (Area of Outstanding Natural Beauty) に指定されている範囲かと思います。google map では以下の場所に表示されました。

Cotswolds AONB (Google Mapより引用)

この定義だとBathまで入る広範囲なもので、行政区域的にはGloucestershire, Oxfordshire, Bath & NE Somerset, Wiltshire, Warwickshire, Worcestershireということです。Cotswolds AONB の公式地図は以下のリンクにあります。

Cotswoldsの風景

丘陵地帯に小さな村が点在していて、そこをフットパスがつないでいる感じです。歩いてみるとイギリスの田園風景が続く場所です。羊がいたり馬がいたりと、イングランドの原風景ともいうべきところでしょうか。

Cotswoldsの風景

Cotswoldsの石

cotswolds stoneと呼ばれる石でできた建物や塀が特徴です。ちょっとクリーム色がついたような色に少し汚れると独特の雰囲気があります。残念ながら写真を撮らなかったのですが、dry stone wallsという石を積んだ塀があります。

Cotswolds Stoneの建物

Cotswoldsをゆっくり歩く

イギリスを歩くのがテーマのNoteですので、本題のフットパスを紹介したいと思います。
紹介するCotswold Wayと呼ばれるフットパスは、Cotswoldsをカバーする総延長100マイルにもなるフットパスです。もっとも完全走破するわけではなく、半日くらいで一部区間をちょっと歩くだけですが。自分のペースで気に入ったところを無理のない範囲で歩けばいいかと思います。

フットパスの案内

歩行者用なので道は狭いのですが、有名なだけにそれなりに整備されています。フットパスによっては歩行が困難な荒れ果てたものもあるのですが。

フットパスを進む

フットパスには牧場の中を通過することもあります。羊さん達を驚かさないように回避しながら進んでいきます。牧場の場合はどこを歩くか道が分かりにくいのですが、反対側にゲートや表示があればそれをターゲットに進みます。双眼鏡があると見つけやすいのですが、大きく重いので、私は小さな単眼鏡を持ち歩いていました。

羊たち

中にはBridlewayと呼ばれる自転車や馬が通れる若干広い道もあります。歩きや易いのですが、自転車が後ろから来ることがあるので気を付けてください。

更に進む

集落のような場所に出ると中には他人の家のすぐそばを通り抜けることもあります。
わらぶき屋根(Thatched roof)の家は人気があるようでこういうところに住むことを憧れる人がいます。何百年も前からの家のようですが、中身は現代風に更新されいて最新のキッチンが入っていたりします。ちなみに不動産屋さんとかで価格を見ると田舎とはいえ、Cotswoldsは相当なお値段となります。

わらぶき屋根(Thatched roof)の家

イギリスの田舎では馬が飼われている見かけます。自分の馬を持つというのはイギリス人の憧れのようです。

街に出てくると観光地だけにホテルがありました。Broadwayといってもニューヨークではありません。Cotswoldsの小さな町です。

ホテル

街の中心部をぶらついてみたら、屋台がありました。週末やイベント時に見かけます。

屋台

典型的なイギリスの田舎のストリートフードは鉄板にソーセージやベーコンなど焼いてあって、パンに挟むものを選ぶものです。単に挟むだけという素朴なものです。

パンとベーコン

イベントがあったのかクラシックカーが停車していました。田舎のイベントだと愛好家たちが乗ってくるのですね。
以前、別のところで蒸気自動車というのも見たことがあります。ウインカーが付いていないので手信号で示すのです。

クラッシックカー

なんだか昔のイギリスにタイムスリップしたような場所なのですが、イギリスの人が大事にしているもの、残したいものがわかるような気がしました。

ご参考までにOS Mapというのは歩くための地図で、紙のものと電子版が発売されています。そのうちこの地図の見方、使い方も紹介したいと思います。